強い雨が降った8月24日の京都・西京極総合運動公園で、トップリーグ開幕節プールBの残り2試合がおこなわれ、水浸しのグラウンドコンディションのなか、トヨタ自動車ヴェルブリッツと神戸製鋼コベルコスティーラーズが勝点4を手にした。
トヨタ自動車はキヤノンイーグルスと対戦し、23-16で勝利。
開始早々、キヤノンがハンドリングに苦労するなかトヨタ自動車が攻め込み、CTBスティーブン・イェーツが突破したあとSO文字隆也、CTBデレック・カーペンターとつないで先制した。さらにPGを2本追加されて13点を追う展開になったキヤノンは27分、ラインアウトからモールで前進後、ショートサイドを攻めてHO山本貢がインゴールに飛び込んだ。コンバージョンを決めたキヤノンのCTB三友良平は、35分にPGもねじ込み、13-10で折り返す。
後半が始まって3分後、キヤノンが落球して敵陣深くでチャンスとなったトヨタ自動車は、クイックパスで左へつなぎ、帝京大出身のFB竹田宜純がトップリーグデビュー戦での初トライを挙げた。ゲームキャプテンを務めたSO文字のプレースキックも好調で、リードを拡大。
結局、キヤノンは逆転することはできなかったが、ホーンが鳴ったあとにCTB三友がPGを決め、7点差以内の敗戦によりボーナスポイント1点を手にした。
マンオブザマッチはトヨタ自動車のルーキー、竹田宜純。
南アフリカ代表アシスタントコーチだったギャリー・ゴールドが新しい指揮官となった昨季3位の神戸製鋼は、昨季11位のリコーブラックラムズ相手に苦しみながらも、19-17で逆転勝ちした。
35分に神戸製鋼が反則の繰り返しでFW1人を減らした直後、リコーはスクラムからのサイドアタックでNO8マウ・ジョシュアがゴールラインを越え、6-10とリコーの4点リードで前半を終了。
しかし神戸製鋼は49分、ゴール前のスクラムからNO8谷口到がショートサイドを突いて逆転する。その後、コベルコスティーラーズはCTB田邊秀樹によるコンバージョンとPGで5点を追加し、16-10。
74分にリコーがSOコリン・ボークやHO滝澤佳之のゲインもあってテンポよく攻め、キャプテンのWTB小松大祐が左隅に飛び込み、ゴールキックも成功して再びゲームはひっくり返ったが、残り3分を切ったところで神戸製鋼がPGチャンスを得、田邊が左足でウイニングショットを決めた。
その田邊が、この試合のマンオブザマッチに選ばれている。