宗像サニックスは今年度、日本最高峰のトップリーグ(TL)に2季ぶりに復帰。今夏、日本代表候補となったWTB/CTBカーン・ヘスケスは「いつも100パーセントの力で」と誓う。
2010年度からTL3季通算で22トライをマークした。身長178センチ、体重98キロ。グラウンドの横幅をいっぱいに使う当時のサニックスにあって、途中出場から豪快な突破を繰り出してきた。注目の的だった。
今夏は7月14〜18日、長野・菅平での日本代表候補合宿に初めて参加した。久々のTLを、かねてから熱望していた代表入りへのアピールの舞台としたい。日本語と英語を混ぜ合わせ、このように語る。
「(TLは)毎年、試合のレベルが上がっている。チャレンジできるのはいいこと。いまのサニックスのスタイルは以前とちょっと違う。オプションが増え、少しシステム化されている。日本代表、なりたい。3年前からそう思うようになったんです」
日本代表のエディー・ジョーンズ ヘッドコーチは「ヘスケス選手はパワーがあります。ただ、克服しなければならない課題もあります。サニックスでのプレーぶりを観ていきたいと思います」と話す。ヘスケスは、例年とは違った注目を集めて開幕を迎える。
サニックスの藤井雄一郎監督は「人気者というだけで終わるのはかわいそうなところもあった。(代表入りは)本人も望んでいたことだし、チャレンジとしてはいい」。こうも続ける。
「マトモになろうとすると、あいつじゃなくなる。オーソドックスじゃない、ある程度むちゃくちゃなことをやらんと。それによってあのパワーが生まれたから。普通にならないように何とかせなあかんな、とは思っています」
宗像サニックスは23日、昨季13位のNTTコムとの開幕節を迎える(東京・秩父宮ラグビー場)。WTB/CTBヘスケスはリザーブ入りする。