(Photo: I. Picarel/IRB)
フランスで開催されている第7回女子ラグビーワールドカップは、大会2日目の現地時間8月5日にプールステージの第2節がおこなわれ、5連覇を目指すプールBの女子ニュージーランド代表(愛称:ブラックファーンズ)が、14-17で女子アイルランド代表に敗れた。女子ニュージーランド代表がワールドカップで負けたのは、1991年におこなわれた第1回大会の準決勝、アメリカ戦以来2回目。
2013年の欧州女子シックスネーションズで優勝したアイルランドだが、ワールドカップにおいては1994年大会と2010年大会の7位が最高で、今回は欧州予選から参加していた。
ペナルティゴール(PG)で先制したあと、快足FBセリカ・ウィニアタのトライで序盤を支配したニュージーランドだったが、アイルランドは34分、NO8ヘザー・オブライエンがゴール前でのピックアップからラインを越えてボールをねじ込み、8-7で折り返した。
後半、ブラックファーンズが先にPGを追加して4点差となったが、59分過ぎ、アイルランドはキックレシーブからのカウンターでFBニーフ・ブリッグスが突破し、サポートしたWTBアリソン・ミラーが敵陣10メートルラインから振り切ってインゴール左隅に飛び込み、逆転。その後、前回大会の女王がショットで追いついたものの、70分にアイルランドのFBブリッグスがPGを決め、これが決勝点となった。
アイルランドのプール最終戦(8月9日)は、これまでの2試合を大敗しているカザフスタンが相手であり、プールBはアイルランドの1位通過が濃厚。1勝1敗となったニュージーランドは勝点6で並ぶアメリカを倒すことが準決勝進出への最低条件だが、各プールの2位チームのうち最高成績(勝点、得失点差など)を収めなければ4強入りとはならず、連覇への道は断たれる。ニュージーランドは、仮にアメリカ戦で4トライ以上挙げてフルポイントの5点を獲得しても、総勝点は11。プールAとプールCは、2位チームが総勝点12になる可能性もあり、女王は崖っぷちに追い込まれた。