ラグビーリパブリック

男子7人制日本代表コアメンバー豊島 「僕はチームをまとめる」

2014.08.04

toyoshima

セブンズシニアアカデミーに参加している豊島翔平(撮影:松本かおり)

 男子7人制日本代表(セブンズ代表)候補らによる第6回セブンズシニアアカデミー(7月31日〜8月4日/東京・東芝グラウンド)で、怪我から復帰して間もない豊島翔平が中心選手としての自覚を覗かせた。

 15人制の日本最高峰であるトップリーグの東芝でWTBとFBを務める豊島は、7月22日〜8月1日、北海道・網走市でチームの夏合宿に帯同。涼しい気候でプレーした日々から一転、気温30度超の都内でのセブンズシニアアカデミーに途中参加した。苦笑しつつ、反省の色を浮かべた。

「おとといまで北海道だったので、この暑いなかで…。セブンズの体力が戻っていないなか、あまりいいプレーはできなかったです」

 瀬川智広ヘッドコーチ率いる男子セブンズ代表は、今季からコアチームとして世界トップクラスのワールドシリーズに常時参戦する。従来は所属先との兼ね合いから選手の招集に苦労していたが、現在は、以前よりも選出が容易であろうコアメンバーのリストアップ化が叶った。コアメンバーの1人である豊島は、自らの置かれた立場をこう捉えていた。

「いままではメンバーが変わって(チームの出来幅の)波もあった。でも、いまはほとんど同じチームでプレーできる。チームとしての力は上がってきている。ここからが新しいスタート。そこに、立たせてもらえているので…」

 3日の試合形式の練習中は、守備網の間隔についてなど綿密な情報伝達を意識した。7人制ではSHを担う社会人4年目は、「もう、いつの間にか25歳なので」と語り、こう続ける。
 
「チームとしての目標は、瀬川さんのいう世界トップ10。僕はチームをまとめる。同い年の主将(坂井克行=豊田自動織機)を助けたい」

 昨季、左肩を脱臼。ずっと東芝の練習をクラブハウスから覗いていた。手術とリハビリを経て夏から本格復帰し、「いまは(ラグビーを)やれていることに喜びを感じている」。

(文:向 風見也)

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