関東大学対抗戦Aで昨季5位の明大は、今季、BKラインによる鋭い仕掛けで捲土重来を期す。特に、関東大学春季大会Bグループ(昨季の関東大学対抗戦Aと関東大学リーグ戦1部で4〜6位だったチームが参加)で活躍したのがCTB尾又寛汰。國學院栃木高出身の2年生だ。
「ゲインラインを切るアタック」を目指す。身長174センチ、体重82キロと小柄も、先の春季大会では小回りの利いたプレーを連発。相手タックラーの目の前で味方にショートパスを放ったり、ボールをもらう瞬間に走路を変えたり。ルーキーイヤーの昨季は怪我などもあり出場機会に恵まれなかったが、「去年からメイジは変な上下関係もなく、下級生がプレーしやすい環境を作ってもらえている」と持ち味を発揮している。
「(攻撃時の細やかな動きは)感覚としてしみついている。身体が大きいわけでもないし、重いわけでもない。ボールをもらってから当たりにいくのではなく、ボールをもらう前に動く。(相手と)真正面で当たらないでかわしにいくのが自分の持ち味と考えています」
チームは8月12〜31日、長野・菅平で夏合宿をおこなう。好タックラーである4年のCTB水野拓人副将、報徳学園高時代に日本代表候補となった新人CTB梶村祐介らと定位置を争うCTB尾又は、こう決意を語っている。
「CTBはポジション争いが激しいですけど、思い切りのいいプレーをアピールして、13番スタメンを目指したいです」
(文:向 風見也)
【明治大ラグビー部公式サイト 尾又寛汰 プロフィール】
http://www.meijirugby.jp/member_detail/id=255