関東大学リーグ戦1部で昨季3位だった大東大に今季新加入したクルーガー・ラトゥは、現在、帰化申請中だ。関係者の話を総合すると、今夏中には日本国籍を取得できる見込み。それ以降の公式戦では2つある外国人枠とは無関係に出場が可能となる。
本人は大東大入りが帰化を前提にしたものだったと語る。決断に至る心の揺らぎを、笑顔を浮かべ、こう明かした。
「若干、悩みましたよ。自分、日本人になるのかなって。…全然、日本人には見えないですけど、日本人になるのは悪くないと思います。チームにとってもプラスになるんで」
同大OBで元日本代表のシナリ・ラトゥを父に持つ。身長183センチ、体重88キロのユーティリティプレーヤーだ。関東大学春季大会Aグループ（昨季の関東大学対抗戦Aと関東大学リーグ戦1部の各上位3チームが参加）にも出場するなど、春先からチームの戦力となっていた。しかし本人は、「自分の思い通りにできなかったことは悔しい」と反省。怪我で練習参加が限られたこともあり、「コミュニケーションの問題もあって、言葉がすぐにパッと出てこない。チームプレーができなかった」ようだ。
「それをバネにして、秋のシーズンはがんばりたい。もっと爆発的なプレーがしたい。まずは（全国）トップ4を狙う。（それに必要なのは）努力、ですね。練習のなかでシンプルな、当たり前のことをやっていければ」
チームは8月15〜25日、長野・菅平で夏合宿をおこなう。
（文：向 風見也）
【大東文化大ラグビー部公式サイト クルーガー・ラトゥ プロフィール】
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