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熱闘! スーパーラグビー 決勝進出はワラターズとクルセイダーズ!!

2014.07.27

semi OZ

ワラターズがブランビーズとの豪州ダービー準決勝を制し、初優勝に王手
(撮影:Yasu Takahashi)

 2014年の南半球最強クラブを決めるスーパーラグビーは、26日に準決勝2試合がおこなわれ、レギュラーシーズン1位のワラターズ(オーストラリア)と同2位のクルセイダーズ(ニュージーランド)が勝って決勝進出を決めた。

 準決勝第1試合はクルセイダーズの地元クライストチャーチ(AMIスタジアム)でおこなわれ、ホームチームが南アフリカ・カンファレンス1位(リーグ戦総合3位)のシャークスを38-6で下した。

 ペナルティゴール(PG)で先制したクルセイダーズは16分、キック処理からのカウンターアタックでテンポよくボールをつなぎ、左への展開で主将のNO8キアラン・リードが突破し、トライを奪った。
 その後、両チームがPGを2本ずつ決め、16-6で迎えた後半の48分には、敵陣10メートルライン中央でアドバンテージをもらったクルセイダーズが相手のわずかな隙を突き、SHアンディ・エリス、CTBダン・カーター、SOコリン・スレイド、WTBネマニ・ナドロとつないでリードを広げた。

 シャークスは得意のセットピースが安定しなかったうえ、ノックオンなどシンプルミスも多く、自分たちのペースに持ち込むことができない。

 勢いに乗る赤いジャージーのチームは64分、敵陣深くでのスクラムでこぼれたボールを途中出場のSHウィリー・ハインズが拾い、一気にインゴールへ飛び込んで勝負あり。クルセイダーズはその後、カウンターアタックとモールドライブで2トライを追加し、終わってみれば32点差の圧勝で、3年ぶりの決勝進出を決めた。6年ぶり8回目の優勝まであと1つ。

 そして、準決勝第2試合。ワラターズは本拠地シドニーのアリアンツスタジアムに約3万8800人の観衆を集め、ブランビーズ(リーグ戦総合4位)とのオーストラリアダービーを26-8で制した。

 負けたら終わりの戦いで、序盤の主導権を握ったのはワラターズ。前半2分、敵陣で攻めていたブランビーズのパスが乱れ、すばやく拾ったWTBアロファ・アロファが約60メートル独走し、ワラターズが先制した。その後、ワラターズはPGを2本成功、ブランビーズはWTBヘンリー・スペイトのトライとPGで得点し、11-8で折り返す。

 後半早々、ブランビーズは同点に追いつくチャンスだったが、CTBクリスチャン・リアリイファノがPGを失敗し、流れを変えられない。
 すると46分、ワラターズが敵陣で相手FBジェシー・モグに3人でプレッシャーをかけ、CTBカートリー・ビールがボールをもぎ取り、そのままインゴールへ持ち込んで貴重な追加点を挙げた。

 なんとか食らいつきたいブランビーズは50分、カウンターアタックで敵陣深くに入り、テンポよくリサイクルしたが、最後にWTBロビー・コールマンがボールを落とし、トライチャンスを逃してしまった。さらに不運なことに、力強い走りでこの好機を生み出したWTBスペイトが右太もも裏を痛め無念の負傷交代、ブランビーズは勝負強いフィニッシャーを失った。

 その後もアウェイチームは何度もゴールに迫ったが、ワラターズの粘り強いディフェンスを崩すことはできず。
 終盤、ワラターズはPGで11点差にしたあと、75分には自陣からのカウンターで途中出場のパワフルLOウィル・スケルトンが突破し、SOバーナード・フォーリーにつないで勝負を決めた。

 ワラターズは6年ぶり3回目の決勝進出で、悲願の初優勝に王手。最後に対峙するのは、2005年と2008年のファイナルで苦杯をなめさせられた因縁の相手、クルセイダーズだ。
 決勝は8月2日、シドニーオリンピックの舞台ともなったANZスタジアムでおこなわれる。

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