ラグビーリパブリック

南アフリカの英雄、チェスター・ウィリアムズ来日。全国各地を訪問へ。

2014.07.04

Chester

ラグビーマガジン誌のインタビューに応じるチェスター・ウィリアムズ氏
(撮影:TOSHIHARU YANO)

 あのチェスターが来日中だ。
 1995年、南アフリカで開催されたラグビー ワールドカップ。同大会で優勝した南アフリカ代表スプリングボックスのWTBだったチェスター・ウィリアムズは、同チーム唯一の黒人(カラード)選手として国民の期待を一身に背負って躍動した。その伝説のヒーローは、南アフリカ観光局が催す「南アフリカ トレードワークショップ」に特別ゲストスピーカーとして参加するために日本へ。国内各地でラグビーのコーチングをしたり、2019年のワールドカップ試合開催を希望する釜石を訪れたり、楕円球のある地をあちこち動きまわる予定になっている。

 南アフリカ観光局のアジアパシフィック地区マネージャーのブラッドリー・ブラウワー氏は、チェスターのことを、こう話した。
「彼は南アフリカという国の、歴史の1ページを作った人物。貧しい環境からスプリングボックスにまでなったのに、少しもおごることなどない、素晴らしい人格者です。そういう理由から、スポーツ&ツーリズム・アンバサダーになっていただいて、アジア、日本を訪問していただいているんです」
 チェスターはブラウワー氏の言葉を、となりに座り、笑顔で聞いていた。ワールドカップ優勝時のことなどをあらためて回想したインタビューは、7月25日に発売されるラグビーマガジンに掲載される。

 チェスターは現役引退後、7人制南アフリカ代表のコーチを務め、その後はスーパーラグビーチーム(キャッツ)、ウガンダ代表、チュニジア代表、ルーマニアのクラブ(ティミショアラ)などで指導者としてのキャリアを積んできた。日本のトップチームで指導者として活躍する希望も持っており、今回の来日は、そのきっかけとなるかもしれない。

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