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ケニアが夢のW杯初出場に王手! マダガスカル脱落、ジンバブエ痛い1敗

2014.07.03

Kenya

ラグビーネーションになりつつあるケニア。写真はセブンズ代表。15人制と兼任している選手も多い
(Photo: IRB / Martin Seras Lima)

 7人制ラグビーで世界的強豪国となったケニアが、15人制でも夢を目前にした。マダガスカルの首都アンタナナリボで開催されている「ラグビーワールドカップ2015 アフリカ地区最終予選」(兼 アフリカカップ2014)は、7月2日に第2節の2試合がおこなわれ、ケニア代表がマダガスカル代表に34-0と完勝し、通算2勝0敗(勝点10)で悲願のワールドカップ初出場に王手をかけた。

 ケニアはマダガスカルとのスピーディーな展開ラグビー勝負をあえて避け、強力FWをゲームプランの柱とし、相手の長所を完全に封じ込めた。
 序盤にラインアウトからのモールドライブで先制すると、その約7分後にはゴール前スクラムを押してNO8が持ち出し、2トライ目。相手の前8人と比べて体格に勝るケニアのFWは、セットピースとコンタクトエリアで圧倒し、のちに追加した4トライのうち、アウトサイドCTBのインターセプトトライ以外は、モールで押し込んで挙げたものだった。

 ケニアは10年前、IRB(国際ラグビーボード)の世界ランキングは50位だった国だ。ワールドカップのアフリカ予選で2次ラウンドより先に進んだことは一度もなかった。それが、セブンズが先に力をつけて国内のラグビー熱が盛り上がり、15人制も今年から南アフリカの国内大会(ボーダコムカップ)に参戦して強化に拍車がかかった。
 7月6日の最終戦で引き分け以上なら、ワールドカップ初出場が決まる。

 一方、勇ましい“ウォークライ”を披露し、大勢の地元サポーターの声援に応えようと必死に戦ったマダガスカル代表だが、これで0勝2敗(勝点0)となり、敗者復活の道も絶たれた。夢は、2019年の日本大会へと切り替わる。

 そして、開幕節でマダガスカルを圧倒して好発進したジンバブエ代表だが、中3日の試合で疲労が残っていたか、第1戦で見せたようなパワフルラグビーを発揮できず、ナミビア代表に20-24で敗れた。オープニングゲームでケニアに惜敗し、瀬戸際に追い込まれていたナミビアは踏みとどまり、両チームとも1勝1敗で最終戦に臨む。

 ラグビーワールドカップ2015イングランド大会に出場するアフリカ代表(予選優勝)と、敗者復活をかけたプレーオフに進むチーム(予選2位)は、7月6日に決まる。ケニア対ジンバブエ、マダガスカル対ナミビアが最後の戦いだ。

<ラグビーワールドカップ2015 アフリカ地区最終予選>

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