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CTB→FL サントリーのニコラス、大型コンバートに意欲!

2014.07.03

NR

ニコラス ライアン(撮影:BBM)

 日本最高峰ラグビートップリーグ(TL)のサントリーに所属する元日本代表CTB、ニコラス ライアン。身長190センチ、体重100キロの体躯による突破とプレースキックを長所に、インサイドCTBとして活躍してきた35歳だ。日本代表としては2011年のワールドカップニュージーランド大会に出場するなど、38キャップ(国同士の真剣勝負への出場数)を獲得した。しかし、今季からFLへ転向。今春の練習試合でも新たなポジションでプレーしている。

 一昨年度まで2季連続でTLとシーズン最後の日本選手権をともに制してきたチームは、無冠に終わった昨季を受け、構造改革を決断。そのなかのひとつが、今年35歳となったニコラスのコンバートだった。就任3年目の大久保直弥監督は、「負けたシーズンの後、少し『どうか』という形で提案はした。返事はやる気満々だった」と経緯を説明する。

「とにかく、ハングリーなんです。次のチャレンジに。プレー云々というより、『僕はどこでも試合に出たい』という姿勢にはリスペクトしたい」

 6月14日、東京・リコー砧グラウンド。TL昨季11位のリコーとの練習試合で、ニコラスはFLとして初先発する。後半8分までグラウンドに立ち、鋭いランを披露。セットプレーの技術は発展途上としながら、「楽しかった。頑張ってます。全体的には悪くない」と笑顔を浮かべた。

「オフシーズン、リフレッシュするために『新しいチャレンジをしたい』と。(CTBとの違いは)ラインアウトのリフティングテクニック、スクラムのテクニック、ディフェンスとアタック(の立ち位置)もちょっと。それ以外のルースプレーでは変わらない。10番(攻撃の起点となる)から、ボールをいっぱいもらう」

 以後の練習試合でもFLとして出場し、CTB時代と同様、プレースキッカーを務めることもある。サントリーは7月5日、昨季TL6位のトヨタ自動車と練習試合をおこなう(愛知・トヨタグラウンド)。

(文:向 風見也)

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