(撮影:Yasu Takahashi/Nichigo Press)
南半球の最強クラブを決めるスーパーラグビーは、6月28日までに17節が終了。残り2節だが、10位のブルズ(南アフリカ)までプレーオフ進出の可能性がある大混戦となっている。
28日にはワラターズがブランビーズとのライバル対決に39-8で快勝し、初のオーストラリア・カンファレンス1位が確定した。プレーオフ進出を決めたのは南ア・カンファレンスを制したシャークスに次いで2チーム目で、ワラターズは総合トップに浮上した。
しかし、主将のFLデイヴ・デニスがブランビーズ戦の前半途中に右ひざを痛めてフィールドを去っており、プレーオフを含めた残り試合に出場できるかどうかは難しい状況だ。
前節終了時点でニュージーランド・カンファレンスのトップだったクルセイダーズは、敵地ウェリントンでハリケーンズに9-16で敗れた。エースのSOダン・カーターが約半年間の長期休養を終えて戦列復帰し、後半途中から出場したが、SHウィリー・ハインズとのコンビネーションは合わず、クルセイダーズは効果的なアタックができなかった。
一方のハリケーンズは、NO8ヴィクター・ヴィトが前半早々に負傷でベンチへ下がるというアクシデントがあり、セットピースで苦しんだものの、LOブレイド・トムソンが見事なステップワークと力強いランで2トライを挙げ、大事な一戦で勝利を収めた。
7点差以内の敗戦のためボーナスポイント1点を手にし、カンファレンス首位をキープしたクルセイダーズだが、前日にチーフスを下したハイランダーズと勝点42で並んでおり、7月12日の直接対決(最終戦)は激しいバトルとなりそうだ。
ハリケーンズは総勝点41となり、総合5位に浮上(NZカンファレンス3位)。プレーオフ進出圏内(6位以上)には入っているが、他チームより消化が早く残り1試合のため、7月4日のチーフス戦で勝利することが生き残りへの絶対条件となる。
そして、28日の試合に負ければプレーオフ進出争いから脱落が濃厚だったブルーズ(ニュージーランド)は、敵地パースでウェスタン・フォース(オーストラリア)に40-14と大勝し、望みをつないだ。
ブルーズはターンオーバーからのスピーディーなアタックが光り、前半17分までに4トライを挙げ、ボーナスポイントも獲得。一方、ポゼッションとテリトリーで上回ったフォースだが、ホームゲームでポイントを稼げず、チーム史上初のプレーオフ進出に黄信号が点滅してきた。
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<スーパーラグビー 2014 カンファレンス別 順位表/第17節・6月27〜28日 終了時点>