南アフリカのスポーツエージェントたちが大忙しだ。同国の才能豊かなラガーマンたちを、どんどん日本へ輸出してくる。
今年だけでも、スカルク・バーガー(サントリー)、フランソワ・ステイン(東芝)、ジャーン・デイゼル(トヨタ自動車)、キーガン・ダニエル(クボタ)、エルトン・ヤンチース(NTTコミュニケーションズ)といった南ア代表選手のトップリーグチーム入りが相次ぎ、ブルズの若きSOルイ・フーシェはリコー入りが明らかに。そして、スーパーラグビーでチーターズ初のプレーオフ進出(2013年)に大きく貢献したCTBヨハン・サディーも、日本行きを決めた。
彼のハートを射止めたのは、NTTドコモレッドハリケーンズだ。正式発表はまだおこなわれていないが、26日、ラグビー専門誌の『SA RUGBY』(電子版)など複数の南アメディアが報じた。
2009年に、U20南ア代表選手としてジュニアワールドチャンピオンシップに参戦するため来日したことがあるサディー。プロ入り後、ゴールデンボーイと騒がれてプレッシャーを感じたか、20代前半では花開かず、25歳になった現在もスプリングボックス入りを果たしていない。しかし、今季はチーターズが不調のなか奮闘しており、勇敢なタックルとアタッキングスキルは魅力的だ。
ドコモには、テストマッチ20試合出場の経験を持つFLハインリッヒ・ブルソーのほか、SO/FBリアン・フィルヨーン、FLヴィンピー・ファンデルヴァルトといった3人の南ア出身選手がおり、サディーが才能を爆発させるための、メンタル部分のサポート環境は問題なさそうだ。