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帝京大が春季大会3連覇! しぶとい早大を退ける

2014.06.23

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今季も大学ラグビー界の中心になりそうな帝京大と早稲田大(撮影:松本かおり)

 大学選手権5連覇中の帝京大が、春季大会の3連覇を決めた。
 関東大学対抗戦Aと関東大学リーグ戦1部の各上位3チームによる関東大学春季大会Aグループの最終戦が22日、神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場であり、帝京大(昨季対抗戦A・1位)が早大(昨季対抗戦A・2位)に28−10で快勝。5戦全勝の勝点30で1位となった(敗れた早大は4勝1敗、勝点24)。

 序盤は一進一退の攻防が繰り広げられる。前半7分、帝京大のWTB磯田泰成が味方のモールの左脇を駆け抜け先制トライを決めると、10分、早大のWTB荻野岳志が敵陣22メートル線付近中央スクラムからの展開を受け右タッチライン際を駆け抜けた。7−7の同点で迎えた17分、SO小倉順平のペナルティゴールで早大が3点リードを奪った。

 しかし帝京大は、前半28分に肉弾戦の連続からFLマルジーン・イラウアのトライで逆転すると(ゴールも決まり14−10)、以後は失点を許さない。終始、場内がどよめく判定があっても冷静さを保ち、後半24、29分と着実に加点。優勝した岩出雅之監督は、「まだまだ甘いところもあるけど、学生たちにはお互いに高めあっていこうという気持ちがある。前半のクロスゲームも、いい(経験)じゃないですか」と話した。

 一方、早大の後藤禎和監督は、昨年の同時期に同じ場所でおこなった練習試合(6月30日/22−17で帝京大が勝利)と比べ、「点差は前より開いたけど、ぶつかりあった感触、流れ、根源的な部分での(帝京大との)差は縮まった」と振り返った。「きょうの試合をベースに、アタック、ディフェンスをどうしてゆくか」と展望を語った。

 関東大学対抗戦Aが開幕する9月以降、シーズンは本格化する。

(文:向 風見也)

<2014年度 関東大学春季大会>

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