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PNC開幕 サモアとトンガはドロー! フィジー遠征のイタリアは苦杯喫する

2014.06.07

 サモアの首都アピアで7日、「IRB パシフィック・ネーションズカップ(PNC)2014」が開幕し、サモア代表とトンガ代表は18-18で引き分けた。
 今年のPNCは、パシフィック・アイランド・カンファレンス(サモア、トンガ、フィジー)とアジア・パシフィック・カンファレンス(日本、カナダ、アメリカ)の2プールに分かれておこなわれる。

 先週、2軍クラスの若手中心でチームを編成して来日し、日本代表に苦杯をなめさせられたサモア代表だが、この日は本来のキャプテンであるWTBディヴィッド・レミ(ウスター)、SOトゥシ・ピシ(サントリー)、LOケーン・トンプソン(チーフス)など海外を拠点とするトッププレーヤーがずらりと並んだ。対するトンガ代表も、主将のFLニリ・ラトゥ(NEC)、CTBフレイザー・アンダーソン(神戸製鋼)、CTBシアレ・ピウタウ(ヤマハ発動機)が先発し、本気モード。

 試合は前半21分、トンガが接点でボールを奪い返して右へ展開し、WTBオトゥレア・カトアが走り抜け先制した。対するサモアは30分、ハーフウェイからのカウンターアタックでWTBファウトゥア・オトーが次々と抜き去り、トライを奪い返す。しかし39分、トンガのLOジョシュ・アフーが敵陣深くでの相手ボールラインアウトのあとキックをチャージし、ボールをインゴールで押さえ、5-12で前半を終えた。

 後半、ペナルティゴール(PG)成功で4点差に迫ったサモアは、68分、テンポのよいアタックでゴール右に近づき、素早い左への展開で、SOピシからのロングパスを受けたWTBレミがトライ挙げ、逆転(ゴール成功で15-12)。その後、互いにポストを狙って3点ずつ追加し、粘るトンガは終盤にもPGを決め、追いついた。あとワンプレーの時間があり、トンガは危険なタックルで1人を欠いたものの、最後はゴールラインを背に守りきり、同点のままノーサイドの笛が鳴った。

 なお、昨年のPNCチャンピオンであるフィジー代表はこの日、地元スヴァでイタリア代表とテストマッチをおこない、25-14で勝利を収めている。
 スクラムで苦しみ、2本のペナルティトライを取られたフィジーだが、全体的にディフェンスで奮闘。12番を着たネマニ・ナドロ(NEC/クルセイダーズ)などが力強い走りでトライを重ね、終盤には敵陣深くでの連続攻撃からWTBナポリオニ・ナランガが左隅に飛び込み、8年ぶりにイタリアを下した。

 NO8セルジオ・パリセ、PRマルティン・カストロジョヴァンニという100キャップホルダーのスター2人を欠くイタリア代表は、14日にサモア代表と対戦したあと来日し、21日に東京・秩父宮ラグビー場で日本代表とテストマッチをおこなう。

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