(撮影/松本かおり)
ラグビー日本代表は現在、6月7〜14日のパシフィック・ネーションズカップのため北米大陸で合宿中。離日前、PR畠山健介(サントリー)は「まず、勝つこと。アウェーで強い相手と戦えるイメージをする」と決意を語っている。
5月30日、東京・秩父宮ラグビー場。来年のワールドカップでぶつかるサモア代表を33−14で制す。前半24分頃には自陣でのスクラムで、一時的退出処分で1人少ない相手FW陣を押し込んだ。バインドが引き裂かれたサモア代表はオフサイドの反則を犯し、1分後、ジャパンはWTB藤田慶和(早稲田大)のトライを生んだ。
「あそこは相手が1人少ないなか、ペナルティを狙って行こう、と。そういう声がBKからも出た。それだけ信頼してくれているのはすごくいいことだと思います」
淡々と振り返っのたは、試合後のPR畠山だ。「もうちょっと仕事量を上げないといけない。後半、もっとボールをもらえるようにならないと。ただ、セットプレーはトータルとして良かった。バックファイブ(FW2、3列目)の(スクラムを押す)意識が上がってきた」とも続けた。
この日の先発で日本代表55キャップ(国同士の真剣勝負への出場数)を獲得した28歳。現ジャパンではFLリーチ マイケル主将(東芝)、HO堀江翔太副将(パナソニック/レベルズ)、FB五郎丸歩副将(ヤマハ発動機)、SO廣瀬俊朗前主将(東芝)、SH日和佐篤(サントリー)とリーダーシップグループを形成し、選手間での自発性向上を目指している。
そんななか、運動量と情報伝達力が長所のPR畠山は「僕以外にも発言するリーダーがいっぱいいる」とし、プレー中のコミュニケーションに注力したいという。素早く、的確な声かけで、チームの攻撃スタイル遂行の円滑化を図りたい。
「オンプレー中、具体的なコールを出せるように心がけています」
日本代表は現地時間7日、バーナビーでカナダ代表と戦う。サモア代表戦直後のPR畠山は「明日のリカバリー(休息)から意識を高く、やっていきたい」と話した。