(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)
南半球(南アフリカ、ニュージーランド=NZ、オーストラリア=豪州)で熱戦が続いているスーパーラグビーは先週末、ウインドウマンス(テストマッチシーズン)で一時中断する前の第16節7試合がおこなわれた。
総合トップを走るシャークスは5月31日、ストーマーズとの南アダービーで、試合終了間際に相手FBヤコ・タウタにドロップゴールを決められ、19-21で敗れた。しかし、同国ライバルのブルズも下位のライオンズに21-32と取りこぼしたため、シャークスの南アカンファレンス優勝が決まった。勝点を伸ばせなかったブルズは総合9位のままで、残り2試合でプレーオフ進出圏内の6位以上に入り込む道は険しくなった。
1998年から2000年にかけてクルセイダーズ(NZ)が達成して以来、史上2チーム目の3連覇を目指すチーフス(NZ)だが、先週末はホームゲームだったにもかかわらず、豪州カンファレンス1位のワラターズに17-33と完敗し、2連敗でプレーオフ進出さえあやしくなってきている。
NZカンファレンスはまだ混とんとした情勢だが、フォース(豪州)を30-7で圧倒したクルセイダーズが一歩抜け出した。追走していたハリケーンズは同国のブルーズ相手に24-37で痛い黒星。ハイランダーズは最下位だったレッズ(豪州)の本拠地に乗り込み、途中出場のSH田中史朗が試合終了数分前に同点につながるトライを挙げたものの、ラストで決勝点を奪われ、31-38で惜敗した。それでもハイランダーズは、田中のスーパーラグビー通算2トライ目がこの日のチーム4トライ目だったため、7点差以内の敗戦という結果も含めて、ボーナスポイント2点を獲得し、総合5位へと順位を上げている。
豪州カンファレンスはワラターズが勝って首位をキープ。前節終了時に同カンファレンス2位(総合4位)だったフォースはクルセイダーズに大敗し、ボーダーラインより下の総合7位にダウンした。かわってジャンプアップしたのが昨季ファイナリストのブランビーズで、レベルズに37-10で快勝し、総合4位に浮上した。
日本代表の8大会連続ワールドカップ出場決定に貢献したHO堀江翔太とCTB/WTBマレ・サウはレベルズに再合流し、5月31日のブランビーズ戦で奮闘したものの(サウは右WTBで先発、堀江は後半から出場)、チームは2連敗で豪州カンファレンス最下位(総合14位)に転落した。
スーパーラグビーのレギュラーシーズンは残り3節。各国代表のテストマッチシリーズが終わったあと、6月27日にゲームは再開する(南ア勢は7月4日から)。