SH田中史朗の執念のトライで、試合終了間際に同点に追いついたハイランダーズ(ニュージーランド)だったが、ロスタイムに決勝点を奪われ、勝点4をつかむことはできなかった。
スーパーラグビー第16節。ハイランダーズは30日にブリスベン(オーストラリア)でレッズと対戦し、31-38で敗れた。日本代表に合流する前の最後の試合で、SH田中はベンチスタートとなり、後半20分から途中出場した。
14点を追っていたハイランダーズは、田中投入後から徐々にリズムをよくし、後半34分にはWTBパトリック・オズボーンのインターセプトトライで24-31と7点差に迫った。
そして38分、ハイランダーズはゴール前でPKチャンスを得、NO8ナシ・マヌーが突進したあと、田中がすばやくピックアップして密集の上から飛び込み、グラウンディング。ゴールキックも決まり、土壇場でハイランダーズは同点に追いついた。
このまま終わるかに思われたが、ホームチームが意地を見せる。レッズはフルタイムを知らせるホーンが鳴ったあともフェイズを重ね、最後はNO8ジェイク・シャッツがゴールラインを越え、勝負あり。プレーオフ進出を争っているハイランダーズは悔しい敗北を喫した。
それでも、田中のスーパーラグビー通算2トライ目(今季初トライ)は、この日のハイランダーズの4トライ目であり、ボーナスポイントをチームにもたらしている(7点差以内の敗戦でもあり、獲得ボーナスポイントは計2点)。