ラグビー日本代表は25日、東京・国立競技場で香港代表とアジア五カ国対抗の最終戦に臨む。来年のワールドカップ(W杯)イングランド大会の出場権を争う一番に向け、HO堀江翔太副将は「1点差でも勝ちは勝ち」と決意を新たにした。
日本最高峰トップリーグの昨季王者・パナソニックで主将を務めるHO堀江は、南半球トップレベルリーグ・スーパーラグビーのレベルズにも在籍している。今回はオーストラリア・メルボルンから今春の日本代表のツアーに合流後、2度目の試合に挑む。24日、取材に応じ、自身と周囲の様子をこう語った。
「(自身のチームへのフィットの度合いは)練習ごとに良くなっているし、試合ごとにもよくなるであろう、と。合流初日の練習のあとは、(疲労で)身体が動かなかった。かなり、バキバキで…。やることへの理解はどんどん進んでいるんで、チームとしてはまとまってきた。あとの些細な部分を詰めていけば」
22日に長女・美乃(よしの)ちゃんが産まれたばかり。間近に迫った折に妻の友加里さんから電話を受け、合宿先の福岡から病院へ直行したようだ。名前の由来などを聞かれると、「何ですかねぇ。自分の出したやつは結構、却下されたんで」と笑っていた。
「その日、(夕方)6時から練習やったんですよね。それまでちょっと寝ようかなぁと思ってたら『産まれるー』って電話が来て。ちょっとテンパって、トレーナールーム、スタッフルームに行ったら『早よう、帰れ』と。(福岡の)空港についたくらいには、『もう産まれた』って」
スーパーラグビーに挑戦して2季目のシーズン。エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチから「ラグビーに対しての思いに成長を感じる。リアクションが速くなり、日本で最初のワールドクラスになれる選手」と評される。副将としては、「コミュニケーションを取る、人任せにするんじゃなくて味方を助ける、というような部分を言って、浸透させたいかなと思います」と話す。
「これで(W杯出場可否が)決まる。皆、自然と気合いは入ってると思う。気合いが入り過ぎてパニックを起こさんようにね。最後はしっかり勝つ。勝ちに行こう、と」
試合は25日の17時、キックオフ。