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明大HO中村はJWRTで成長 25日、関東大学春季大会・筑波大戦

2014.05.24

nakamura

中村駿太(撮影:BBM)

 関東大学対抗戦Aで昨季5位の明大は25日、開幕2連勝中である関東大学春季大会Bグループ(対抗戦と関東大学リーグ戦の前年度中位チームが参加)の第3戦に臨む。静岡・草薙球技場で昨季全国4強の筑波大(対抗戦A・3位)に挑むこの一番では、3年のHO中村駿太が先発。4月には20歳以下(U20)日本代表として香港でのジュニアワールドラグビートロフィー(JWRT)で優勝を経験し、成長を実感している。

 神奈川・桐蔭学園高出身。身長176センチ、体重102キロ。かねてからボール争奪局面への効果的な働きかけをするバイプレイヤーだった。

 4月7〜19日。JWRTを制し、来季のジュニアワールドチャンピオンシップ(上位国の同年代代表による大会)への参加権を勝ち取った。「何より、優勝できたことがよかった。あと、1試合、1試合、成長していくのがわかった。自分的にも、チーム的にも」。自身は突破力とセットプレーの安定感に磨きがかかったという。特に元フランス代表HOのマルク・ダルマゾ スポットコーチに、スクラムを組み合う際の体勢を細かく改善された。

「いままでやってきたこととは180度違うことを教わった。(組む前の段階で)膝をつま先より前に出して、体重を相手に乗せる(イメージを持つ)、と。いままでは組んでから乗ってたんですけど」 

 昨季は日本一を争う大学選手権でセカンドステージ敗退したチームは、春先から好調を維持している。「今年は4年生がしっかり引っ張ってくれている。ポジション別のリーダーが先頭に立って、練習中もきついときに声を出す」と分析するHO中村は、「最終的な目標は日本代表。短期的な目標は、今年の公式戦に全部出ること」と語った。

「チームはジュニア選手権(関東の大学の控えチームによる大会)、対抗戦、大学選手権の3冠を去年からの目標にしている。今年こそは」

(文・向 風見也)

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