テストマッチ80試合を戦ってきたブレイブマン、大野均(撮影:松本かおり)
ラグビー日本代表のLO大野均(東芝)は25日、東京・国立競技場でおこなわれる香港代表とのアジア五カ国対抗2014・最終戦に先発予定。グラウンド上でキックオフを迎えれば、WTB小野澤宏時(キヤノン)に並ぶジャパン歴代1位タイの81キャップ(国同士の真剣勝負への出場数)を獲得する。
「歴代日本代表のすばらしいスタッフや選手たちとプレーできたことを光栄に思い、自分を代表に送り出してくれた東芝のメンバーにもお礼を申し上げたいです。試合会場でも自分の背中を常に後押ししてくれたファンの方々に感謝したいです」
23日、都内で取材に応じたLO大野は「81キャップの試合というより、日本がワールドカップに出場するための試合だということを肝に銘じたい」と語る。次戦の勝者が2015年のワールドカップイングランド大会への出場が叶うとあって、「責任を持って臨む」と意気込んでいた。決戦に向け、福岡合宿では「20人のディフェンスに対して15人でアタックする」などの練習をこなしてきた。
「負けたら、自分たちだけではなくて日本がワールドカップに出られなくなる。グラウンドに出たら楽しむだけですけど、それまでの準備へは責任感を持っていきたいです。正直言ったら、その責任を感じる暇がないほど厳しい練習をしてきました。ただ、そういう練習を積み重ねることで代表が強くなると、改めて感じます」
福島県郡山市出身。部員数が20人を前後していた日大工学部でラグビーを始め、36歳で大記録に到達する。試合は25日の17時、キックオフ。
(文・向 風見也)