ラグビーワールドカップ2015の予選を兼ねたアジア五カ国対抗2014に参戦している日本代表は、17日に韓国のインチョンムナク・スタジアムで同国代表と対戦し、62−5で大勝した。日本代表はこれで3勝0敗となり、アジア五カ国対抗7連覇と8大会連続ワールドカップ出場に王手をかけた。
韓国は2敗目を喫したため敗者復活プレーオフ進出の可能性もなくなり、ワールドカップ2015への道は閉ざされた。
日本は前半3分、ラインアウトからモールで押し込み先制。その6分後には、ゴール前のスクラムからNO8ホラニ龍コリニアシが持ち出して追加点を挙げた。その後、WTB山田章仁の4トライを含めて計9トライを重ね、世界ランキング26位の韓国代表を圧倒した(日本代表は同13位)。
なお、キッカーを務めるFB五郎丸歩(ヤマハ発動機ジュビロ)はこの試合で17点を挙げて通算得点が426となり、廣瀬佳司氏(現 トヨタ自動車ヴェルブリッツ監督)が持っていた日本代表の通算最多得点記録(422)を更新した。
日本代表は25日の最終戦で、ワールドカップ初出場に燃える香港代表と全勝対決をおこなう。決戦の舞台は東京・国立競技場。
<ヘッドコーチ、選手のコメント>
■エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ
最初の20分で試合を決めるという目標があったので、それを実現できたことは満足している。一方、課題は状況判断の部分で後半に集中力が切れてしまったこと。今日は対戦相手に試されるような試合ではなかったが、セットピースが段々と伸びてきていることには満足している。スクラムを強化している成果が現れ、今日はラインアウトもかなり良かった。ジャパン(日本代表チーム)はボールを動かすラグビーなので、セットピースが強くなることで、より柔軟性が出てくるはずだ。
■FLリーチ マイケル 主将
試合ごとにレベルアップできている。前半最初の20分と後半の入りは良かった。しかし、ラインブレイク後にシェイプがなくなったり、誰が何をやるかしっかりできていなかったりしたところがあった。ディフェンスでも我慢できず、自分たちのやりたいことができていない。ラスト15分は特にコミュニケーションがなくなった。今後に向けてコミュニケーションが課題となる。
■FB五郎丸歩
キックは今週ずっと良くなかったので、(ゴールを失敗した)最初の2本はそれが出たのだと思う。疲れていてうまくいかない部分があったが、試合のなかで体重をしっかり前に持って行くという修正をすることができた。通算得点記録のことはチームの仲間に言われて初めて知った。本当は日本で更新できればもっと良かった。