ラグビーリパブリック

難病の妻を支える! べイトマン、日本行き決断。 コカ・コーラ復帰へ

2014.05.14

Bateman

 ニュージーランド・マオリ代表の経歴を持ち、現在はスーパーラグビーのハリケーンズでプレーしているSO/CTBティム・べイトマンが、ジャパンラグビートップリーグのコカ・コーラレッドスパークスに2年契約で加入することが明らかになった。

 『Stuff.co.nz』などニュージーランドメディアによれば、彼の妻のローラさんが昨年、神経難病の多発性硬化症と診断され、可能な限り最高の治療を受けさせるため、海外行きを決断したという。べイトマンいわく、奥さんが必要としているトリートメントはニュージーランドでは得られず、アメリカやイギリスへ行く選択肢もあったが、2010年から2年間在籍していたレッドスパークスが救いの手を差し伸べてくれた。

「我々が住む場所から100メートルほどのところに、日本を代表する多発性硬化症治療の専門医がいるそうです。彼女(妻)はよく看てもらえるだろうとレッドスパークス側は言ってくれました。彼らは事情をよく理解してくれて、私についても柔軟に考えてくれています。(トップリーグの)1シーズンは14試合で、アウェイゲームでも1晩離れるだけなので、これまでよりも多くの時間を家族と一緒に過ごすことができそうです」(べイトマン/『Stuff.co.nz』より)

 ハリケーンズでは真のプロフェッショナルと信頼され、フィールド内ではコーチ的存在でもあったティム・べイトマン。26歳とまだ若く、スキルがあってオールブラックスも狙える逸材といわれていたが、奥さんの健康を最優先にして、新たな道を選んだ。
 今年のスーパーラグビーが終わったあと、大きな希望を胸に、福岡へ向かう。

Exit mobile version