来年秋にイングランドで開催されるラグビーワールドカップ2015の出場権獲得を目指す日本代表は、そのアジア地区最終予選を兼ねた「アジア五カ国対抗 2014」の第2戦として、5月10日に愛知・瑞穂公園ラグビー場でIRB世界ランキング41位のスリランカ代表と対戦する(日本は13位)。
その試合登録メンバーが発表され、セカンドローでは大野均(東芝)と真壁伸弥(サントリー)が先発することが明らかになった。36歳になった大野はこの試合で、ジャパンが誇る偉大なCTBだった元木由記雄さん(神戸製鋼/現 京都産業大ラグビー部コーチ)に並んで、日本代表キャップ数歴代2位の79キャップとなる。
先週のフィリピン代表戦で初キャップを獲得したCTB林泰基(パナソニック)は初先発となり、同じくテストマッチデビューしたばかりの村田大志(サントリー)とコンビを組む。リザーブ8人のうち6人がFWで、キヤノンへ移籍したバックローの菊谷崇が今季初めて試合メンバーに名を連ねた。
<ヘッドコーチ、選手のコメント>
■エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ
スリランカ代表戦へ向けてベストの23人を選んだ。フィリピン代表戦と比べて、もう少し経験値があるチームだ。
この3年間スターティングメンバーとして出場機会がなかった林は一生懸命努力を重ねてチームに貢献し、成長を見せた。初めてスターティングメンバーとしてプレーすることをとても楽しみにしている。そして今週36歳の誕生日を迎えた大野は、この試合で日本ラグビー史上2位タイのキャップ数(79)という快挙を達成するが、いまだに高いレベルでのプレーを継続している。
チームにはフィリピン代表戦に続く快勝を期待している。
■リーチ マイケル キャプテン
フィリピン代表戦では、自分たちが課題としていたシェイプのリンケージを少し修正することができた。そして新しい課題となったモールディフェンスとスクラムの強さを有利に使うことを練習してきた。毎週毎週レベルアップするよう、いい試合を心がけたい。
日本ラグビー史上2位タイの79キャップとなる(大野)均さんと一緒にプレーできることは非常にうれしい。また、(林)泰基の初スタメンはこの3年間の努力が報われたことなので、スリランカ代表戦を良い試合にしてあげたい。
■大野均
スリランカは非常に激しいチームなので、まずはフォワードがしっかりと主導権を握り、日本代表のペースに持ち込みたい。
初キャップを穫ったときに既に60キャップを超えていた元木さんと同じ数のキャップを積み重ねることができたのは、自分にとっても誇り。元木さんのような大きな信頼を得る選手に近づけるよう努力したい。
■林泰基
12番のジャージーを着られることを誇りに思う。プレッシャーを感じるのではなく、しっかり誇りを持ち楽しみたい。スリランカ代表戦では体を張り、チャンスメイクをできるようにがんばりたい。
■田村優
自分の地元の愛知でできる試合なので、とても楽しみ。いいシェイプを作っていいアタックをしたい。ディフェンスでも今週練習してきたことを出せるようにして、フィリピン代表戦より成長したい。
■菊谷崇
途中から入ることになるので、みんなを盛り上げて、最後、ノーサイドになるまで全力でプレーしていきたい。12年間、(前所属のトヨタ自動車の)ホームとしてお世話になった瑞穂ラグビー場に日本代表として戻って来てプレーできることを楽しみにしている。
1. 三上正貴(東芝) 2.木津武士(神戸製鋼) 3.畠山健介(サントリー) 4.大野均(東芝) 5.真壁伸弥(サントリー) 6.ヘンドリック・ツイ(サントリー) 7.リーチ マイケル(主将/東芝) 8.ホラニ 龍コリニアシ(パナソニック) 9.日和佐篤(サントリー) 10.田村優(NEC) 11.山田章仁(パナソニック) 12.林泰基(パナソニック) 13.村田大志(サントリー) 14.藤田慶和(早稲田大) 15.五郎丸歩(ヤマハ発動機)
〔リザーブ〕
16.長江有祐(豊田自動織機) 17.湯原祐希(東芝) 18.山下裕史(神戸製鋼) 19.伊藤鐘史(神戸製鋼) 20.菊谷崇(キヤノン) 21.堀江恭佑(ヤマハ発動機) 22.内田啓介(パナソニック) 23.松島幸太朗(サントリー)