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南ア代表のスターBK、フランソワ・ステインが日本ラグビー界入り!?

2014.05.06

 南アフリカ代表として53キャップを持ち、来年のラグビーワールドカップでも活躍が期待される万能BKのフランソワ・ステインが、スーパーラグビー終了後に母国を離れ、日本でプレーする可能性が出てきた。アフリカーンス紙の『Die Burger』やラグビー専門誌の『SA RUGBY』(電子版)など、地元の複数メディアが報じている。

 移籍交渉をおこなっているチーム名は明らかにされていないが、日本で1シーズンプレーしたあと、来年の2月か3月には現在所属しているシャークスに復帰し、スーパーラグビーに出場するというプランが有力だ。

 今月中に27歳の誕生日を迎えるステインは、2大会ぶり3度目のワールドカップ優勝を狙うスプリングボックスのキーマンのひとりであり、南アフリカラグビー協会と2015年末まで契約を結んでいる。同協会は、海外を拠点にしている選手もナショナルチームの選考対象にしているが、4年に一度の大勝負を前に選手の環境の変化を心配することも予想され、日本への移籍がまとまるかどうかは不明だ。
 しかし、南ア協会のCEOは「我々には彼をワールドカップで使うことができるという保証がある」と語っているが、あらゆる変化を検討する余地はあるとも発言しており、日本のチームと複数年契約を望んだ場合も柔軟性はありそうだ。

 ステインにとっては、シャークスの多くのチームメイトが日本にいるのは心強い。JP・ピーターセン(パナソニック)とライアン・カンコウスキー(豊田自動織機)は、シーズンが異なるジャパンラグビートップリーグと南半球スーパーラグビーの両方で活躍しており、ジャーン・デイゼルはトヨタ自動車に、キーガン・ダニエルはクボタに新加入する。

 19歳のときにスプリングボックス入りしたステイン。20歳で臨んだ2007年ワールドカップでは7試合すべてに出場し(5試合先発)、優勝に貢献した。視野が広く、パススキルに長け、ダイナミックな走りやハードタックルで攻守の要となる。さらに、驚異的なキック力を持ち、60メートルのプレースキックやドロップゴールを成功させる。CTB、SO、FB、WTBをカバーできる優れたユーティリティプレーヤーだ。

 なお、2009年から2012年にかけてはフランスでプレーし、ラシン・メトロへの移籍が決まったときは年俸75万ユーロ(約1億円)と報じられた。

SA RUGBY

『SA RUGBY』 2007年1月・2月号の表紙を飾るフランソワ・ステイン
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