関東大学対抗戦Aで昨季5位の明大と関東大学リーグ戦1部で昨季6位の法大が3日、各リーグの中位チームによる交流戦、関東大学春季大会Bグループの第2週で激突。明大が57‐33で白星を挙げ、2勝0敗で勝点を12とした(敗れた法大は0勝2敗で勝点3)。
序盤は明大が攻め続けた。まずは前半1分、相手ボールキックオフを確保。CTB尾又寛汰らが鋭いランで守備網を切り裂き、最後はWTB齊藤剛希が先制した。続く13、18分にも左右への球のゆさぶりからスコアを奪い、24分にはSO田村煕の中央突破を契機にLO小林航のトライを生む。落球を重ねる法大を向こうに34、39分にも加点し、前半を36‐7で折り返した。
ハーフタイム後は、法大がミスを減らして追い上げる。後半7分にラインアウトモールからHO小池一宏のトライを導くと、16分、長いボールキープの末に敵陣中盤右中間から左へ展開。途中交代のFB犬飼涼二のラストパスを受けたWTB半井優太が、ゴールエリアの左タッチライン際を駆け抜けた。24分には敵陣22メートル線付近でこぼれ球を拾ったLO川地光節がインゴールを割るなど、法大は後半のスコアで26‐21と上回っていた。
試合後、勝った丹羽政彦監督は「厳しい時間帯に(相手に)合わせてしまう。もうちょっと失点は抑えられたし、得点も取れた」と、敗れた谷崎重幸監督は「(試合の)入りに受けてしまった」とそれぞれ反省。もっとも丹羽監督はBKラインの攻撃力、谷崎監督は試合終盤にペースを掴んだ底力を評価してもいた。
明大は25日に静岡・草薙球技場で筑波大(対抗戦A・昨季3位)と、法大は10日に神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場で青学大(対抗戦A・昨季5位)とそれぞれぶつかる。
(文・向 風見也)