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帝京大V5時主将の中村亮土、国際舞台でも高評価

2014.05.01

nakamura

中村亮土(撮影:BBM)

 日本代表は5月3日から、来年のワールドカップイングランド大会のアジア予選を兼ねたアジア五カ国対抗(〜25日)に挑む。勝負の年に定位置確保を目指す1人が、中村亮土である。昨季、帝京大の主将として大学選手権5連覇を果たしたサントリー所属の22歳だ。

 4月26日、 大阪・近鉄花園ラグビー場。環太平洋諸国の代表経験者らが揃うアジア・パシフィックドラゴンズとの今季初戦。ジャパンXVとして挑んだ日本代表は29-35と敗れたが、インサイドCTBとして出場した中村は大型選手の死角を突く走りで多くのチャンスを演出する。試合後、相手のFLニリ・ラトゥ主将(NEC)に「今日はインサイドCTBが気になりました。いいボールキャリー(保持者)」と賞賛された。

 大学3年だった一昨季から代表に呼ばれ、立川理道(クボタ/ブランビーズ)、田村優(NEC)、クレイグ・ウィング(神戸製鋼)らと、SOとインサイドCTBでの定位置を争う。これまで取得したキャップ(国同士の真剣勝負への出場数)は1のみで、「強みはフィジカル。課題は判断」と自覚する。この日は「悪い判断というのはなかったのですが、その判断(に基づくプレー)を的確にできたかというと…」と、圧力下でのプレーの精度アップをさらなるミッションに掲げた。

 かねてから元日本代表CTBの元木由記雄(現京産大コーチ)に「スキルと、タックルと、気持ちがいい選手」と言われてきた司令塔候補。「強みには、自信を持っていい」と、3日のフィリピン代表とのアジア五カ国対抗初戦(シランガン)を見据える。

(文・向 風見也)

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