ラグビーリパブリック

中大は今季も新人が台頭か FB伊藤「まだまだフレッシュ」

2014.04.25

 関東大学リーグ戦1部で昨季2位の中大では、今季も1年生が活躍するか。20日、大学選手権5連覇中の帝京大(関東大学対抗戦A・昨季1位)との春季大会初戦では3人の1年生が先発。なかでも昨季の東京高校主将であるFB伊藤大地は、酒井宏之ヘッドコーチ(HC)から「試合に出ながら成長を」と評されるなど注目を集める。

 酒井HCが就任した昨季はPR三宮累、SH長谷川新波、SO浜岸峻輝が新人ながらレギュラー入り。東京・帝京大グラウンドでの今春初戦でもFB伊藤、NO8佐野瑛亮、CTB白井吾士矛がグラウンドに立ち、松田雄監督も「(3人には)早く大学ラグビーに慣れて欲しい」と成長を期待される。

 15人制での大学ラグビー界デビューを飾ったFB伊藤は、攻守で奮闘する。鋭いタックルを躊躇なく繰り出し、後半20分には敵陣中盤右中間でボールを受けるとキレのある走りで中央突破。7−82と大敗するなか、チーム唯一のトライを奪った。

「タックル…。迷ったら負け。がむしゃらに行きました。まだまだフレッシュなので。トライも嬉しかった。満足はしていないですけど、通用した部分もあった。いい経験になったとは思います」

 身長172センチ、体重73キロと細身である。学生随一のフィジカルを誇る帝京大を向こうに、試合後は「強いと感じました」と振り返った。もっとも、「試合中はそれほどは…。アドレナリンが出て、負けたくないという思いがあるんで」。
 27日、流経大との春季大会2戦目に臨む(茨城・流経大グラウンド)。

(文・向 風見也)

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