(撮影: HIROYUKI TADA)
2015年ラグビーワールドカップ出場をかけたアメリカ地区第2代表決定戦の第2ラウンドが、現地時間29日にアトランタで行われ、ホームチームのアメリカ代表が32−13でウルグアイ代表に逆転勝ちした。
第1ラウンド(22日/モンテビデオ)は27−27のドローだったため、通算1勝1分でアメリカ代表が5大会連続7回目のワールドカップ出場を決めた。
ウルグアイ代表は敗者復活を目指し、最終予選プレーオフに回る。
最初の15分間はほとんど敵陣でゲームを進めながら、ノックオンなどミス連発で何度も好機を逸したアメリカ代表“イーグルス”。規律も悪く、16分に中心選手のCTBアンドリュー・スニウラが危険なプレーで一時退出、21分には劣勢だったスクラムで反則を繰り返し、PRニック・ウォレスがイエローカードをもらって13人での戦いを余儀なくされた。
ウルグアイ代表はここぞとばかりに攻め、22分、ゴール前スクラムからの展開で先制トライ。その後、イーグルスがパワープレーで2度ゴールラインを越えたが、“ロス・テロス”の愛称を持つ南米チームはグラウンディングを許さず、3−13で前半を終えた。
早めに追いつきたいアメリカ代表は後半の46分、PRエリック・フライがトライを奪い、ゴール成功で10−13とする。そして61分、アメリカは敵陣10メートルライン内の中央でPKチャンスを得るや、SHマイク・ペトリがタップ&ゴーで速攻を仕掛け、一気に抜けて逆転トライを決めた。
主将のFLトッド・クレバー(NTTコミュニケーションズ)を中心にまとまったアメリカ代表は、66分と68分にシャロムとアンドリューのスニウラ兄弟による連続トライでリードを拡大。終盤にはペナルティゴールも追加して、ファンとともに歓喜の瞬間を迎えた。
アメリカ地区第2代表となったイーグルスは、2015年ラグビーワールドカップでは南アフリカ、サモア、スコットランド、そしてアジア代表と同じプールBに入る。アジアで敵なしの日本代表が同地区予選で負けることは考えにくく、エディーJAPANのターゲットはすべて出揃ったと言っていいかもしれない。
(撮影:HIROYUKI TADA)