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NZが3年ぶりに香港セブンズの栄冠獲得! スペインは降格の危機

2014.03.30

NZ

イングランドが必死に守るが、パワフルなNZ選手ベン・ラムは止まらない(撮影:松本かおり)

 男子7人制代表による「HSBC セブンズ ワールドシリーズ 2013-2014」の第7ラウンド、香港セブンズが3月28日から30日まで香港スタジアムで開催され、約4万人の大観衆の前で栄冠を獲得したのはニュージーランドだった。

 プール戦を3戦全勝で通過した7人制ニュージーランド代表(愛称 オールブラックス・セブンズ)は、カップ準々決勝でウエールズを28-5で下し、準決勝ではオーストラリアに19-7で勝利。決勝はイングランドと激突し、大型快速ランナーであるベン・ラムのパワー、2013年IRBセブンズ最優秀選手であるティム・ミケルソンの個人技、そして見事なサポートプレーで主将のDJ・フォーブスとサム・ディクソンがトライを重ね、26-7で制した。

 最も華やかな7人制大会として注目度が高く、世界的人気のスポーツイベントと言われる香港セブンズで、ニュージーランドが優勝したのは3年ぶり。賞金10万USドル(約1000万円)とともにシリーズポイント22点を獲得し、総合ランキングで首位に浮上、4季連続のシリーズ優勝に近づいた。

 ニュージーランドと総合トップを争っている南アフリカは、香港セブンズ5位。先週末に東京セブンズを制したフィジーは3位に終わった。そして、日本と香港がコアチーム昇格決定戦に出場したため、アジア枠で世界強豪との戦いに参加したスリランカは、全5試合で1勝も挙げることはできなかったが、ウエールズとサモアから2トライずつ、ポルトガルからは3トライを奪っている。

 ジャパンがコアチーム昇格を喜ぶ一方で、今季ワールドシリーズの最終順位がコアグループ最下位になったチームはこの世界最高峰サーキットから脱落することになっており、現在15位(コア最下位)のスペインは状況が厳しくなった。

 今季セブンズワールドシリーズはのこり2大会。第8ラウンドのグラスゴーセブンズ(スコットランド大会)は5月3日に開幕する。

<セブンズ ワールドシリーズ 2013-14 総合順位>

<セブンズ ワールドシリーズ 2013-14 第7戦・香港セブンズ>

【カップ準々決勝(1〜8位トーナメント)】
・フィジー 17 − 5 アメリカ
・イングランド 14 − 7 南アフリカ
・ニュージーランド 28 − 5 ウエールズ
・オーストラリア 14 − 12 カナダ

【カップ準決勝(1〜4位トーナメント)】
・イングランド 17 − 7 フィジー
・ニュージーランド 19 − 7 オーストラリア

【3・4位決定戦】
・フィジー 21 − 12 オーストラリア

【カップ決勝(優勝決定戦)】
・ニュージーランド 26 − 7 イングランド

【プレート準決勝(5〜8位トーナメント)】
・南アフリカ 24 − 19 アメリカ
・ウエールズ 31 − 14 カナダ

【プレート決勝(5・6位決定戦)】
・南アフリカ 19 − 14 ウエールズ

【ボウル準々決勝(9〜16位トーナメント)】
・スコットランド 26 − 12 ケニア
・アルゼンチン 7 − 5 スペイン
・サモア 33 − 14 スリランカ
・フランス 19 − 14 ポルトガル

【ボウル準決勝(9〜12位トーナメント)】
・スコットランド 24 − 12 アルゼンチン
・フランス 38 − 5 サモア

【ボウル決勝(9・10位決定戦)】
・スコットランド 31 − 5 フランス

【シールド準決勝(13〜16位トーナメント)】
・ケニア 12 − 7 スペイン
・ポルトガル 24 − 19 スリランカ

【シールド決勝(13・14位決定戦)】
・ケニア 17 − 10 ポルトガル

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