ラグビーリパブリック

四宮洋平率いる 『PHOENIX』 が加速中。新スポンサーを得る。

2014.03.27

shinomiya

PHOENIXの新スポンサー発表会見。四宮洋平氏(左から2人目)らが笑顔(撮影:BBM)

 走り出したばかりと思ったら、どんどん加速している。
 四宮洋平だ。女子ラグビークラブ『PHOENIX』の代表兼監督を務めている。同クラブのメンバーが3人になった昨春から徐々にサポートを開始。秋に現役引退を決めた後、本格的にクラブ運営にかかわった。選手のリクルートと、彼女たちの生活を支えるための職場の確保。その充実がどんどん高まっている。

 今回、アパレルメーカーの『DESARTIKA』が新たなチームスポンサーになった。その発表記者会見が3月26日、渋谷で開かれた。
 『DESARTIKA』はイタリアのオロビアンコ社と日本のケイテー・テクシーノ社がコラボレーションしてできた新しいブランドだ。オロビアンコ社の設立者でデザイナーのジャコモ・ヴァレンティーニさんが、四宮氏と親交が深いことからサポートが実現した。四宮氏がイタリアでプレーした頃に知り合い、それ以来、刺激を受けてきたという。

 会見には『PHOENIX』の選手たちも参加し、チームの活動が活発になっていることを伝えた。中村知春(女子セブンズ日本代表)らオリジナルメンバーにバレーや陸上競技から転向してきたアスリートたちが加わって、力を蓄えている。週4日の練習と週末の試合。さらにチーム運営に奔走する毎日に、「想像以上に忙しい。相当の時間を費やしています」と同監督は語る。しかしその顔に笑みが浮かぶのは、チームと選手たちの成長を目の当たりにできる充実とシアワセを感じているからだ。
 「将来、彼女たち自身でクラブが運営できるような体制を整えることが自分の役目だと思っています」

 会場には、週末を中心に指導にあたる内山将文コーチの姿もあった。NEC、ワールドなどで活躍した同コーチは、四宮監督とニュージーランドで出会った。それぞれ所属していた日本のチームを飛び出し、ラグビー王国に挑んだ時期。ともに夢を語り合った同志でもある。
 「彼の情熱は、いつもすごい。それを感じて、お手伝いをしています。セブンズがオリンピック競技として採用される前からあるクラブ。メンバーにも熱を感じます。いろんなことが楽しみで」
 新しいことに挑むメンバー。サポートに手を挙げる人たち。熱が人を呼んでいる。そして情熱が、クラブを動かすパワーになっている。

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