(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)
南半球最強クラブを決める「スーパーラグビー 2014」は、先週末に第6節の7試合が各地で行われ、3連覇を狙うチーフス(ニュージーランド)と悲願の初優勝を目指すシャークス(南アフリカ)が初黒星。これで全勝チームがなくなった。
チーフスは敵地パース(オーストラリア)で、下位争いの常連であるウェスタン・フォースと対戦し、15-18。SOアーロン・クルーデンなどがPG成功率100%で得点を稼いだが、ノートライに終わり惜敗した。シャークスもアウェイゲームに臨み、現役復帰した南ア代表110キャップ保持者のヴィクター・マットフィールドが率いるブルズと激突、19-23で敗れた。
21日にシドニー(アリアンツ・スタジアム)で行われたワラターズ×メルボルン・レベルズの豪州ダービーでは、マレ・サウが日本代表として3人目のスーパーラグビープレーヤーとなった。レベルズに新加入したCTBマレ・サウは、チームメイトのHO堀江翔太とともに後半26分から出場。ジャパン戦士がスーパーラグビーの舞台で2人揃ってプレーするという歴史的なゲームとなったが、好調のワラターズにチームは圧倒され、8-32で敗れた。レベルズは1勝3敗。
もうひとりのサムライ、ハイランダーズ(NZ)のSH田中史朗は開幕から4試合連続でベンチ入りし、21日のハリケーンズ戦で後半途中から出場。35-31の勝利に貢献した。ハイランダーズは2勝2敗となった。
一方、ブランビーズに加入した日本代表の司令塔、立川理道にチャンスはまだ回ってこないが、チームは25-15でストーマーズ(南ア)を下し、4連勝。豪州カンファレンスの首位をキープしている。足首を故障していたオーストラリア代表のSO/CTBクリスチャン・リアリイファノが近く戦列復帰する予定で、ポジションがかぶる立川にはさらなる奮闘が求められる。
そのほかでは、ブルーズ(NZ)が40-30でチーターズ(南ア)に攻め勝ち、連敗ストップ。サザン・キングスと入れ替わってスーパーラグビーに復帰したライオンズ(南ア)は、開幕前は選手層の薄さからダントツの最下位候補とみられていたが、ホームでのレッズ(豪州)戦で試合終了数分前にWTBコートナル・スコーサンがトライを奪い、23-20で逆転勝ち。今季早くも4勝目を手にしている。