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東京セブンズで跳ね回ったレメキ オリンピックでのジャパン入りも狙う

2014.03.23

Japan 2

2014東京セブンズで5トライを決めたロマノ・レメキ(撮影:松本かおり)

 22〜23日、東京・秩父宮ラグビー場での東京セブンズに出場した男子7人制日本代表のロマノ・レメキは、日本国籍取得と2016年のオリンピックリオデジャネイロ大会出場を狙う。

 大会1日目を予選プールB・4位で終えたチームは、23日に9〜16位を争うボウルトーナメントに出場。準々決勝では予選プールC・3位のサモア代表を42−12で下すも、続く準決勝では予選プールA・3位のウエールズ代表にサドンデスの延長戦の末、19−24で敗れた。

 そんななか「最後の最後、アンラッキーだった」と振り返るレメキだが、大会を通じて活躍した。ボウル準々決勝では前半3分、自陣深い位置から大きく突破して先制トライをマーク。準決勝でも攻めては前半1分、後半ロスタイムにトライを奪い、守っても自陣ゴール前でのタックルで決定的なピンチを防いだ。

 2009年度にニュージーランドから来日し、キヤノン、マツダ、ホンダでプレー。関係者によれば公式記録の「身長179センチ、体重95キロ」よりも小さい身体だというが、縦に突っ切る推進力と本人が「センス、だけ」と分析する危機察知能力を長所とする。現在は日本人女性と結婚し、2人の子どもを持つ。年内の日本国籍取得は確実なようで、国籍主義のオリンピックでも日本代表としてプレーしたいと話す。

「(日本でプレーして)良かった。ランニングラグビーという日本のラグビースタイルに自分が合っている。オリンピックまで、ずっとセブンズ(の日本代表)でプレーしたいです」

 チームは翌日に離日し、28〜30日の香港セブンズ(香港スタジアム)でコアチーム昇格決定大会に挑む。「すごくいいチーム。ファミリーになっている。アタックもディフェンスも良かった。大事な時にミスをしなければ、全然、大丈夫」とレメキ。優勝すれば、コアチーム(ワールドシリーズ常時出場国)入りを果たせる。

(文・向 風見也)

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