サモアに快勝し、福岡堅樹と笑顔で抱擁を交わす橋野皓介(撮影:松本かおり)
接戦を勝ち切れなかった昨日を経て、ついに勝った。『TOKYO SEVENS 2014』2日目。
ボウルトーナメントの準々決勝でサモアと対戦したジャパンは、42-12で次戦に進出した。
積極的に攻め続けた。口火を切ったのはロマノ・レメキだ。3分過ぎ、自陣PKから攻めたボールが回ってくると、仕掛ける。強烈なハンドオフでディフェンダーを抜くと、長い距離を走り切った。
先発で出場した橋野皓介の判断が光った。突っかけて放す。機を見て蹴る。防御裏のスペースに蹴り込み走らせた。4分30秒過ぎ、橋野のキックを渡邊昌紀と藤田慶和が追い、サポートしたロテ・トゥキリにつないで追加点を奪う。6分にはトゥキリがハンドオフで抜き連続トライ。昨日痛い目にあった前半終了間際の時間帯も攻略し、28-0で前半を終えた。
後半最初、サモアにトライを返されるも、この試合は途中出場となった坂井克行主将がピッチに立ったこともあり、ゲームが落ち着いた。
坂井はタックルからのターンオーバーで反撃の芽を摘んだ。桑水流裕策は地面に転がったボールに飛び込み、ピンチを防ぐ。福岡堅樹は2トライを奪った。ベテランとニューフェイスの個性が噛み合った快勝だった。
試合を終えた橋野は、共有できた状況でのキックだったから効果的だったと語った。次戦の相手はウエールズ(ボウルトーナメント準決勝/12:40)。コミュニケーションをさらに高め、攻め抜きたい。ハードタックルも勝利の鍵になる。