なかなかボールを手にできなかった。僅かな時間しかなかった攻撃機。しかし、それでも前半5分過ぎまでは0-0と持ちこたえた。
『TOKYO SEVENS 2014』初日、ジャパンの第2試合。桜のジャージーは、昨年の東京セブンズで優勝し、今季も通算成績で2位につけている南アフリカに5-33と完敗した。
前半5分30秒過ぎ、スクラムでの反則から速攻を仕掛けられたジャパンは先制トライを許す。後半終了間際には連係ミスからボールが地面に落ちたところを攻め込まれ、最後は、またもPKからの速攻で追加点を許した。
後半も攻撃機をあまり手にできないなか、失点を重ねた。1分過ぎに振り回されてトライを許すと、3分30秒過ぎにもPKから。5分過ぎに自陣からキック、それをチェイスしたジェイミー・ヘンリーがトライを奪ったが、最後もトライラインを越えられてフルタイムを迎えた。
「ブレイクダウンでの反則から相手を優位にしてしまった。アタックのボールをほとんど手にできなかった」と振り返ったのは坂井克行主将だ。
「規律が大事。そこをもっと徹底しないと。相手はチャンスに取り切っていました。こちらもキックオフボールの確保などはうまくいった。次の試合は相手の土俵でやらないことが大事。スペースにボールを運び、いちばんいい選手に、いちばんいい形でボールを渡せるようにしたい」
大会初日最終戦、ケニアに勝てば、プールBの2位でカップトーナメント準々決勝進出の可能性がある。すべてを結集して勝利に向かう姿勢を示した。
この試合には途中から出場した藤田慶和も、この試合を前向きにとらえて言った。
「初戦を引きずったということはなかった。(世界トップクラスと)あれだけ戦えて自信になった。(ピッチの)外から見ていても通用していた部分はあったし、対等に戦えていたと思う。あとはミスだけ。次勝てばベスト8が見えるので、がんばります」
全員の思いは同じだ。