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瀬川HC、スピードスター福岡起用を明言! 「彼にとってはセレクション」

2014.03.20

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男子セブンズ日本代表、いざ出陣!(撮影:松本かおり)

 男子7人制日本代表の瀬川智広ヘッドコーチ(HC)は、15人制の日本代表で9キャップ(国同士の真剣勝負への出場数)を保持するWTB福岡堅樹(筑波大2年)を22〜23日の東京セブンズ(秩父宮ラグビー場)に起用すると明言した。現在スコッドは14名。21日、大会登録メンバー12名に絞られる。

 瞬発力を長所に15人制代表への定着を果たした福岡だが、人生初のセブンズ挑戦に四苦八苦している。その様子を「長く出場するとスピードが落ちてしまう。彼を使わないという考えもあった」と見る指揮官だが、「彼ほどスピードのある選手はそうそういない」とも信頼する。20日の都内ホテルでの会見後、「(福岡が)チームで有効に機能するか。一度、世界の舞台で使ってみたい」と語った。

「1試合、2試合ではなく、2日間を通して機能するか。どう、僕たちが起用していけるか。たとえ短い時間でもトライを取ってくれれば大きい。ただ、そのトライのために14分間動き続ける選手とのバランスも考えないといけない…」

 チームは3月28〜30日、香港セブンズ(香港スタジアム)の昇格大会優勝によるコアチーム(ワールドシリーズ常時出場国)入りを目指す。東京セブンズ後のスコッド再編成の可能性もある。指揮官は「(東京セブンズは)彼にとってはセレクション。その次は、大会を見て決めたい」と続けた。

 福岡はここ2日間で、ウェールズ代表、カナダ代表との練習試合に出場。7人制では初めて海外代表チームと戦ったことで「ワールドクラスの選手を相手にさせてもらった経験は非常に大きな財産になった」と話し、「トライを取りきることを期待されていると思う」と決意を新たにしていた。

「7人制では、15人制の時より1対1で勝負する機会が多い。そのなかでの(自身のスピードの)活かし方がうまくいけば、トライまでつなげられる」

 瀬川HCは会見中、大会メンバーを選ぶ基準を「1人ひとりのキャラクターがチームの力となれるように。また、大会2日間を通してのマネジメントも考える」と説明している。

(文・向 風見也)

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