ラグビーリパブリック

イングランドがトリプルクラウン! ウエールズ3連覇の望み消える

2014.03.10

England

 シックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)2014の第4節、イングランド代表×ウエールズ代表の試合が現地時間9日にトゥイッケナムで行われ、ホームチームのイングランドが29−18で激闘を制した。
 イングランドは3勝1敗で優勝争いに残るとともに、スコットランド、アイルランド、ウエールズとのホームユニオン4協会の間で全勝したため、トリプルクラウンを獲得した。
 一方、シックスネーションズ初の3連覇を目指したウエールズだったが、通算2勝2敗となり、今大会優勝の可能性はなくなった。

 来年秋に地元開催ワールドカップを控えるイングランド代表の確かな成長を感じさせる試合だった。昨年のオーストラリア遠征で大成功を収めたブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズに最多15人を送り出したレッドドラゴン(ウエールズ代表)を見事に封じ込めた。

 前半4分すぎ、イングランドはゴール前でペナルティキックを得、SHダニー・ケアが速攻を仕掛けて先制トライを奪った。33分にはウエールズが自陣深くでマイボールラインアウトを乱し、イングランドがボールを確保して攻めに転じる。スピーディーなアタックのなか、CTBビリー・トゥエルヴトゥリーズが意表を突いたグラバーキックでインゴールにボールを転がし、CTBルーサー・バレルが確実に押さえた。
 ウエールズはFBリー・ハーフペニーがペナルティゴール6本をすべて決めて得点を重ねたが、イングランドのキッカーを務めたSOオーウェン・ファレルもゴールキック成功率100%で譲らない。
 結局、イングランドはしつこく激しいディフェンスでゴールラインを一度も割らせず、前王者に快勝して2位に浮上した。

 シックスネーションズ2014は今週末が最終節。優勝のチャンスがあるのは、3勝1敗で並んだアイルランド、イングランド、フランスの3チームとなった。
 15日の最終戦で、イングランドは敵地に乗り込みイタリアと対戦。アイルランドとフランスはパリで直接対決する。最終的に2チームが4勝1敗で並ぶ可能性があり、得失点差も意識したラストバトルとなる。

Exit mobile version