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パナソニックが2冠達成! 東芝の圧力を向こうにSOバーンズが好判断

2014.03.10

hayashi

後半早々、突破したSOバーンズをサポートし、逆転トライを決めたパナソニックのCTB林泰基
(撮影:松本かおり)

<第51回 日本選手権大会 決勝>
東芝 21 − 30 パナソニック
(2014年3月9日/東京・国立競技場)

 今季、パナソニックに3連敗していた東芝。年度末最後の80分に向け、得意の肉弾戦に焦点を絞る。ボール保持者がタックラーを気圧す。サポート役が近くの相手をつかみ、接点に巻き込む。さらに気圧す…。NO8望月雄太副将は言う。「相手の壁のようなディフェンスに、亀裂を入れる」。当日。イメージ通りの攻めで前半を14−10とした。
 が、パナソニックは動じなかった。
 局所的には苦しむも、勝負の要点を抑えていたのだ。「身体中が痛い」と苦笑したWTB北川智規副将は、「全体的にどうすれば勝てるかを考えた」。後半早々、逆転。さらにリードを広げて迎えた後半21分には、敵陣22メートル線付近右でキックチャージからNO8ホラニ龍コリニアシが直進した。LO劉永男、LO飯島陽一とパスをつなぎ、ゴール前に躍り出る。接点では一旦、東芝の圧力を受けるも、パスをもらった枢軸のSOベリック・バーンズは「相手は早い出足で前に出る」とクールだった。左大外へ球を蹴り込み、最後はCTB、JP・ピーターセンがインゴールへ飛んだ。ゴールも決まり、14−27。2冠達成への決勝点が刻まれた、これが瞬間だった。

(文・向風見也)

ランも随所に光ったパナソニックのSOバーンズ(撮影:松本かおり)

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