18点差をひっくり返した東芝。リーチ主将を中心にまとまり、7季ぶりの日本選手権優勝に王手
(撮影:新屋敷こずえ)
(撮影:新屋敷こずえ)
第51回日本ラグビーフットボール選手権大会の準決勝が3月1日に行われ、4連覇を目指したサントリーは大阪・近鉄花園ラグビー場で東芝と対戦し、24−25で逆転負けした。
前半を支配したのはサントリーだった。4分、SO小野晃征がゴール前まで切り込み、FB有賀剛につないで先制。31分には敵陣22メートルライン内でのスクラムからの攻撃で、FLヘンドリック・ツイがパワフルに抜けてトライを追加した。
17−6で試合の半分を折り返したサントリーは、後半早々に敵陣22メートル内でPKチャンスをもらい、SHフーリー・デュプレアが速攻を仕掛けて自らインゴールに飛び込んだ。
24−6、サントリーのワンサイドゲームになるかと思われた。しかし、肉弾戦に勝る東芝がここから猛追する。56分、ラインアウトからモールで押し込んでトライ。その5分後にはゴールラインを背にしたサントリーFWがスクラムを崩し、ペナルティトライが東芝に与えられた。4点差。勢いに乗る東芝は65分、再びゴール前ラインアウトからモールで押し込み、ついに逆転。
フルタイム直前、サントリーは左タッチライン近くでPGチャンスをつかんだが、CTBニコラス ライアンのキックはわずかに左へ外れ、直後、ノーサイドの笛が鳴った。
途中出場したサントリーのFLジョージ・スミス(2011年度、2012年度トップリーグのリーグ戦MVP)はフランスのリヨンへ移籍することが決まっており、日本でのプレーはこの試合が最後となった。