リーチ主将を中心に勇ましく前進する東芝(撮影:松本かおり)
国内のラグビーシーズンを締めくくる日本選手権の準決勝が3月1日、東京と大阪で行われる。近鉄花園ラグビー場では東芝が昨季王者のサントリーと激突。日本最高峰のトップリーグを2009年度に制して以来、タイトルから遠のいている。指揮官と主将は、本来の持ち味を再確認してリベンジを期す。
2月23日、東京・秩父宮ラグビー場。同選手権2回戦でトヨタ自動車と対戦した。後半38分にSOデイビッド・ヒルのドロップゴールが決まり、24−21と劇的な勝利を挙げた。和田賢一監督は「(守備のポジショニングなどが)1歩遅れ、トライを取られる場面があった」と修正点を挙げ、準決勝では「攻める時間を多くする」と持ち前の縦への推進力を活かす方針を掲げた。「後半、ボールが動いた。(準決勝のメンバーはそれを踏まえ)強みがどこかを考えながら決めたい」とも話していたが、2回戦でリザーブだったSOヒルを先発に回した。
「自分たちのやってきたスタンディングラグビー(立ってボールをつなぐ、チームのお家芸)を信じてやっていきたい」とするのは、FLリーチ マイケル主将だ。「修正点もありますけど、まずはいままでやってきたことのレベルを上げる」。
チームは27日に本拠地の東京・府中市から大阪へ移動。試合前日は現地で最終調整を行う見込みだ。本番は3月1日の14時5分、キックオフ。
(文・向風見也)