ラグビーリパブリック

神戸製鋼が日本選手権4強入りも、ヤマハが最後まで粘る!

2014.02.23

semi2

神戸製鋼NO8マパカイトロ パスカに激しく圧力をかけるヤマハFW陣(撮影:松本かおり)

<第51回 日本選手権大会 2回戦>
ヤマハ発動機 26 − 28 神戸製鋼
(2014年2月23日/東京・秩父宮ラグビー場)

 勝てそうだっただけに、ヤマハの清宮克幸監督はある場面を悔やむ。「素晴らしいディフェンスのなか…」。5点先行も守勢の終盤。途中出場の選手が反則を犯した。後半37分、ペナルティキックを与える。その後、攻め続けた神戸製鋼は、NO8マパカイトロ パスカの突進から手応え十分のモールを組む。トライ奪取とゴール成功で、この午後の最終スコアを作った。
 この午後、外国人枠外の海外出身選手はゼロ。現在の日本にあってごく限られた陣容のヤマハは、巨大戦力の神戸製鋼を存分に苦しめた。
 0−6の前半31分、敵陣22メートル線付近右。相手の身長208センチのLOアンドリース・ベッカーに170センチのCTB宮澤正利が刺さる。「パスすると思ったら普通に突っ込んできた。なめてるな、と」。直後、ペナルティゴールで自軍の初得点を挙げたチームは、10−9で後半を迎えた。以後も接点で粘り、後半18分にはFLモセ・トゥイアリイらが束となってインゴールへなだれ込む。20−14。優勢だった。
 結局、神戸製鋼がどうにか準決勝進出を決めたが、LO伊藤鐘史副将は「(結果は)最後までわからなかった」と安堵の表情だった。

(文・向風見也)

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