パナソニックになって初のトップリーグ制覇なるか。NO8ホラニ龍コリニアシらが体を張る
(撮影:TOSHIHARU YANO)
日本最高峰ラグビートップリーグの上位4強によるプレーオフトーナメントの決勝が11日、東京・秩父宮ラグビー場で行われる(9日開催予定も雪のため順延)。2連覇中のサントリーサンゴリアスに挑むのは、三洋電機からの名称変更後初の王座を狙うパナソニック ワイルドナイツ。堅守からの速攻を機能させ、リーグ戦のセカンドステージ・グループAは無敗で首位と好調をキープしている。
鋭いタックルとその後の素早い守備網形成で相手の攻めを耐え、ボールを持てばSOベリック・バーンズの正確なキックとランなどで陣地を稼いだ。
シーズン中のタックル数(1992)とジャッカル数(252)は、4強中最多である。「俺らの考えでは、ディフェンスはアタックなんです」とは、NO8ホラニ龍コリニアシ。「相手に何かをさせてから動くのではなく、自分たちから仕掛けている」。劣勢時でも受け身にならない意識が、要所でのボール奪取を呼んでいるようだ。
攻撃の要のSOバーンズが「(空いたスペースへキックを放てるのは)アキ(WTB山田章仁)など周りが指示の声を出してくれるおかげ」と語るなど、チーム間のコミュニケーションも充実している。セカンドステージ・グループA2位のサントリーには42−13で白星を挙げているが(2013年12月14日/秩父宮)、中嶋則文監督は「私たち(スタッフ)以上に、選手が気を引き締めてくれている」と皆を信頼する。NO8コリニアシは「パナソニックになって1回も(優勝を)成し遂げていない。獲らなきゃいけない」と意気込んでいる。
決勝戦は14時5分、キックオフ。
(文・向風見也)