南半球スーパーラグビーで2012年は11位、昨年は9位と低迷し、今シーズンの巻き返しを図るワラタス(オーストラリア)は29日、キッキングコーチに元オールブラックスSOのアンドリュー・マーテンズ(40歳)が就任したと発表した。
1995年から2004年にかけてニュージーランド代表として活躍し、黄金の右足を武器にテストマッチ70試合で967得点(世界歴代7位/オールブラックス歴代2位)の記録を持つマーテンズ。クルセーダーズでもファンを魅了したビッグスターであり、5度のスーパーラグビー(スーパー12)優勝にも貢献した。
2010年に競技者生活を終え、ビジネスマンに転じて現在はシドニーに住んでいるマーテンズは、昨年11月からローカルラグビークラブ(イースタンサバーブズ)のテクニカルアドバイザーを務めていた。ワラタスではフルタイムコーチではないものの、マイケル・チェイカHCとは旧知の仲で、クルセーダーズでチームメイトだったダリル・ギブソンBKコーチとも緊密な関係であり、ラブコールに応えた。
今季のワラタスは、古巣に復帰したユーティリティBKのカートリー・ビール、昨年10月にオーストラリア代表デビューしたSOバーナード・フォーリー、そしてSHブレンダン・マッキビンがキッカー候補であり、百戦錬磨の経験を持つマーテンズが極意を伝授する。