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パナSH田中 ハイランダーズに一時合流から帰国、約1週間でプレーオフへ!

2014.01.28

tanaka

スーパーラグビーも気になるが、まずはトップリーグ制覇に集中する田中史朗
(撮影:SHINSUKE IDA)

 日本最高峰であるトップリーグのパナソニックに所属するSH田中史朗は28日、上位4強が臨むプレーオフトーナメントに向けた全体練習に参加。25日の夜に移動を含め12日間のニュージーランド滞在から帰国し、27日からチームに合流していた。

 昨年から南半球トップレベルであるスーパーラグビーのハイランダーズにも在籍するSH田中。契約の都合上、1月13日に同クラブの練習に参加すべく渡航し、翌日以降、2季目のスーパーラグビーに向けた準備を施していた。ここ数か月、日本代表やオタゴ代表の一員としても活動していたとあって、ハイランダーズ側からは「この期間は休め」と言われていた。

「でも、ウェートとフィットネスは普通にあって、いろいろな事情(同ポジションの選手の欠席)で普通に練習もして…。(滞在の目的は)チームのストラクチャーを覚えること。しんどかったですけど、1年目の時よりは慣れて、いろんなチームメイトと喋れた。良かったです」
 
 パナソニックは今季リーグ戦のセカンドステージを首位で通過。プレーオフに向け「意識も高まっている」と、SH田中も手応えを感じている。準決勝の相手となる同4位の東芝のことは「フィジカルが強い。プレーオフで力を発揮してくる」と警戒し、「フィジカルで負けないようにしつつ、スマートに戦いたい」と続けた。

「僕自身は皆に声をかけて、FWが動きやすいようにすることを意識したいです」

 国内シーズンではプレーオフ終了後、2月16日から日本選手権が開幕する。スーパーラグビーは2月15日スタートとあって、SH田中の出場可否は流動的だ。チームアドバイザーでオタゴ代表HCのトニー・ブラウンから「どちらも幸せにはできない」と言われている本人は、プレーオフ後の身の振り方のことはあえて「チーム同士の話し合い」に委ねることにした。

「そこ(進退問題)でプレッシャーがかかってしまうと(良くない)。(自分がどうしたいかは)難しいですよね。僕がスーパーラグビーの開幕でスターティングで出れば日本の歴史も変わってきますし、子どもたちも夢を持ってくれると思うんですけど…」

 パナソニックが挑むプレーオフ準決勝第1試合は2月1日14時、東京・秩父宮ラグビー場でキックオフとなる。

(文・向風見也)