(Photo: IRB/Martin Seras Lima)
男子7人制ラグビーの世界サーキット、「HSBC セブンズ ワールドシリーズ 2013−2014」の第4ラウンドが、現地時間1月24日から26日にかけてアメリカのラスベガスで開催され、南アフリカが優勝カップを獲得した。南アは先月中旬に地元で行われた第3ラウンドも制しており、4季連続12度目のシーズンチャンピオンを狙うニュージーランドを抜いて総合ランキングでトップに立った。
プールマッチを3戦全勝で突破し、トーナメントではアルゼンチンとサモアに完封勝ちして決勝に進んだ南アは、ラスベガスの栄冠をかけて宿敵ニュージーランドと対戦。先制されたものの、ハーフタイム前にブランコ・デュプレアが走り抜けて同点に追いつき、後半4分過ぎ、相手のラインアウトが乱れたところを突いて一気に攻め上がり、ヴァーナー・コックが左隅に決勝トライを決めた。
南アはラスベガス大会2連覇。一方のニュージーランドは同地で、3年連続決勝で悔し涙をのむこととなった。
ホームのアメリカは上位進出できなかったものの、13位決定戦でスペインを31−0と圧倒し、シールドトロフィーを獲得している。だがそれよりも会場を沸かせたのは隣国カナダで、2000年の東京セブンズ以来2度目のトップ4入りを果たした。そして、3位決定戦ではシーズンチャンピオンになったことがある強豪サモアを22−19で撃破。0−19から追い上げて、試合終了までのこり約1分のところで連続攻撃から同点トライを奪い、ロスタイムにペナルティゴールを決め、劇的勝利をつかんでいる。
今季コアチームのうち、シーズン総合ランキングが最下位になったチームはコアグループから自動降格となることが決まっており、全9ラウンド中の4ラウンドを終えて12位のスコットランド、13位のポルトガル、14位のアメリカ、そして15位のスペインは、来月7日から始まる第5ラウンド・ウェリントン大会(ニュージーランド)でポイントを稼ぎたいところだ。
(Photo: IRB/Martin Seras Lima)
【ボールトーナメント(9〜16位) 準々決勝】
・ケニア 24 − 0 スペイン
・スコットランド 31 − 7 ポルトガル
・ウエールズ 12 − 7 アメリカ
・フィジー 38 − 14 ウルグアイ
【カップトーナメント(1〜8位) 準々決勝】
・南アフリカ 36 − 0 アルゼンチン
・サモア 12 − 10 オーストラリア
・カナダ 17 − 14 フランス
・ニュージーランド 24 − 7 イングランド
【シールドトーナメント(13〜16位) 準決勝】
・スペイン 19 − 12 ポルトガル
・アメリカ 28 − 14 ウルグアイ
【ボウルトーナメント(9〜12位) 準決勝】
・ケニア 21 − 7 スコットランド
・フィジー 40 − 12 ウエールズ
【プレートトーナメント(5〜8位) 準決勝】
・オーストラリア 24 − 19 アルゼンチン
・イングランド 21 − 12 フランス
【カップトーナメント(1〜4位) 準決勝】
・南アフリカ 14 − 0 サモア
・ニュージーランド 26 − 7 カナダ
【シールド決勝 (13位決定戦)】
・アメリカ 31 − 0 スペイン
【ボウル決勝 (9位決定戦)】
・フィジー 35 − 0 ケニア
【プレート決勝 (5位決定戦)】
・イングランド 26 − 24 オーストラリア
【3位決定戦】
・カナダ 22 − 19 サモア
【カップ決勝 (優勝戦)】
・南アフリカ 14 − 7 ニュージーランド
<2013−2014 HSBC セブンズワールドシリーズ 総合ランキング>