<トップリーグ 2013−2014 2ndステージ Bグループ 第7節>
リコー 28−13 クボタ
(2014年1月18日/東京・秩父宮ラグビー場)
リコー 28−13 クボタ
(2014年1月18日/東京・秩父宮ラグビー場)
スーパーラグビー挑戦前最後の国内ゲームを勝利で終えたかった
クボタのCTB立川理道だが、リコー戦士に苦しんだ
(撮影:高塩隆)
クボタのCTB立川理道だが、リコー戦士に苦しんだ
(撮影:高塩隆)
1stステージで東芝やパナソニックといった優勝争いの常連と伍して戦ったクボタは、下位のグループBに入った2ndステージでも日本選手権出場枠を争うワイルドカード(WC)進出を早々と決めていた。が、3季ぶりのトップリーグに挑むチームは疲れていたと、石倉俊二監督も認めざるを得ない。固定されたレギュラーメンバーは故障のため虫食い状態。この日も序盤は陣地を支配して6−0とリードも、前半35分、味方のキックを追う人間が減ったところでリコーのWTB長谷川元氣、NO8マイケル・ブロードハーストが相次いで走る。最後はCTB小松大祐主将が止めを刺し、直後のゴール成功でスコアは6−7と逆転した。
この流れは後半も続く。WC進出へ白星が欲しかったリコーは、シーズン当初に苦しんでいたラインアウトを改善。皆が早めに立ち位置へ並ぶ。飛ぶ場所を簡潔に決める。そうしたマイナーチェンジを経た捕球から、3分、10分のトライを挙げた。21−6。
この試合を最後に渡豪予定の立川理道はCTBとして先発も、生来の守備網を切り裂くランとパスは影を潜めた。対面のCTBタマティ・エリソンの躍動に、唇を噛んだ。
(文・向風見也)