立川理道もスーパーラグビー参戦だ!
オーストラリアの地方紙『ザ・キャンベラ・タイムズ』は5日、クボタスピアーズに在籍する日本代表のSO/CTB立川理道(24歳)が、豪州の強豪ブランビーズと契約を結んだと報じた。同紙は立川について、「日本のマット・トゥームア」と評しており、昨季スーパーラグビー準優勝に貢献した豪州代表10キャップ保持者の司令塔トゥームアのように、アジアから初めてブランビーズに入団する立川は即座にスーパーラグビーでインパクトをもたらすだろうと伝えた。
ブランビーズは南半球最高峰クラブリーグのスーパーラグビーで優勝2回、準優勝4回の戦績を持つ。本拠地はオーストラリア首都特別地域のキャンベラ。かつてはエディー・ジョーンズ現日本代表ヘッドコーチ(HC)が指揮を執り、サントリーサンゴリアスでも活躍したジョージ・グレーガンやジョージ・スミス(現在もサントリー所属)らとともに黄金期を築いた。しばらく低迷していたが、昨季は9年ぶりに決勝進出。2014年シーズンからは、リコーブラックラムズでプレーしたことがあるスティーブン・ラーカムが新HCとして指揮を執る。
同紙は、エディー・ジョーンズ日本代表HCが立川をブランビーズに推薦したと報じており、クボタのトウタイ・ケフ現HC(元豪州代表NO8)は「私が見てきたなかで最高の日本人プレーヤー」とコメント。「彼は大きく、タフで、なんでもできるスキルがある。独特の才能を持つ選手で、スーパーラグビーで活躍できると私は思う」とケフは太鼓判を押した。
昨年は日本代表(パナソニック ワイルドナイツ)のSH田中史朗がハイランダーズ(ニュージーランド)で日本人初のスーパーラグビーデビューを果たし、田中のチームメイトであるHO堀江翔太もメルボルン・レベルズ(豪州)で活躍したことから、日本人プレーヤーへの評価は大きく高まったと言える。スーパーラグビーは将来、規模が拡大してアジアは重要なマーケットになると考えられており、ブランビーズも日本最高峰クラスの選手獲得にすばやく動いた格好だ。
クボタは日本選手権出場を目指しており、立川がキャンベラへ向かう時期は未定だが、ブランビーズはインサイドCTBのクリスチャン・リアリイファノが足首の故障で少なくとも3月までプレーできないため、ラーカム新HCは立川の早期合流を待っている。「日本ラグビーの水準はスーパーラグビーに少し届かないが、個々の技術力は高い。いいシステムに入れれば、もっと伸びる。ハル(立川)は10番と12番の層を厚くし、競争はチームにいい影響を与えるだろう」と期待している。
2014年スーパーラグビーは2月15日に開幕。オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカのワールドクラスが集うエキサイティングな最高峰舞台に、田中、堀江、そして立川が挑む!