<トップリーグ 2013−2014 2ndステージ Aグループ 第5節>
NEC 17 − 33 神戸製鋼
(2014年1月4日/東京・秩父宮ラグビー場)
NEC 17 − 33 神戸製鋼
(2014年1月4日/東京・秩父宮ラグビー場)
NECのNO8日高健を止めにいく神戸製鋼の選手たち(撮影:大泉謙也)
中盤以降にギアを入れた神戸製鋼が総勝点を17とし、プレーオフ出場枠争いで踏みとどまった。2ndステージ開幕2連敗後に攻撃時の人の並びに手を加え、いまは「フェーズが重なっても(さらなる展開のための)人数が足りなくなることがなくなった」とLO伊藤鐘史副将は言う。
この日の殊勲はCTBジャック・フーリーだ。南アフリカ代表72キャップのこの人、19−10と僅差リードで迎えた後半18分に自分より20キロ重い相手を黙らせた。NECの195センチ、125キロのWTBネマニ・ナドロの突進を中盤左タッチライン際でなぎ倒し、起き、ボール奪取したのだ。攻めても続く24分に今季13トライ目を挙げ、直後のゴール成功で26−10と点差を広げる。チームを3連勝に導き、苑田右二ヘッドコーチ(HC)を「後半にプランを遂行できた」と喜ばせた。
かたやNECは、時間を追うごとに失速した。終盤、日本代表のSO田村優が陣地を挽回するために鋭くキックも、それを追う人の足どりはやや緩やかだった。これで2ndステージは5戦全敗。グレック・クーパーHCは「献身という部分でいい試合をしないと」とうなだれた。
(文・向風見也)