ラグビーリパブリック

花園2日目 佐賀工、平工などが逆転勝ち。昨季8強の石見智翠館は好発進

2013.12.28

tochigi

國學院栃木(紺のジャージー)と鹿児島工業の熱闘
(撮影:松本かおり)

 大阪・近鉄花園ラグビー場で開催されている「第93回全国高校ラグビー大会」は28日、1回戦の残り11試合が行われた。

 第80回大会で全国2位の戦績を持つ佐賀工業は、10年連続出場の新潟工業と対戦し、17−13で逆転勝ち。一進一退の攻防が続き、後半18分に新潟工キャプテンのCTB本多光が右タッチライン沿いを駆け抜け、3点リードを許した佐賀工。しかし25分、強力FWがゴール前まで前進後、展開してFB小田生樹が中央を突破し決勝トライを決めた。
 敗れた新潟工の樋口猛監督は、「シード校レベルとの戦いでは、ひとつのプレーで勝負が決まる。もっと一つひとつのプレーを高めなければ」と戦いを振り返った。

 福島代表の平工業は若狭(福井)との接戦を14−12で制した。平工は5点を追う後半19分、自陣深くから展開し、スピードあるFB白石聖真が約80メートルを走り切って逆転ゴールにつながるトライを獲得。北信越大会Bブロック優勝の実力を持つ若狭は最後まで食らいついたが、勝利の女神は微笑まず、花園を後にした。

 14年連続出場の國學院栃木は、2年ぶりに全国大会切符をつかんだ鹿児島工業を55−7で退け、2回戦進出を決めている。前半は強力モールを武器に主導権を握ると、後半はWTB星野倫太郎などバックス陣が快足と見事なサポートプレーで次々とゴールラインを越え、勝利を手にした。

 東北大会3位の黒沢尻北(岩手)は和歌山代表の熊野と対戦し、36−3で1回戦突破。前半11分にCTB佐々木征嗣の力強い走りで先制すると、後半は相手にプレッシャーをかけ続けてトライを重ね、快勝した。

 昨季、センバツ準優勝、花園でもチーム初の8強入りを果たした石見智翠館(島根)は、高校日本代表候補が4人もいるFWが接点などで強さを見せ、青森北を43−7で下している。

 23年ぶりに花園に帰ってきた九州学院(熊本)は、山形中央から12トライを奪い80−0と大勝。校名を変え12年ぶりの出場となった大津緑洋(山口)は、遠軽(北北海道)とぶつかり、後半12分にトライを奪われリードを許したが、その後ペナルティゴールを2本決め、18−13で2回戦進出を決めた。

 大会は、29日が休みとなり、30日に2回戦の全16試合が行われる。

<第93回全国高校ラグビー大会 2日目/1回戦 結果>

・明和県央(群馬) 113 – 0 坂出第一(香川)
・平工(福島) 14 – 12 若狭(福井)
・桂(京都) 19 – 12 岡谷工(長野)
・春日丘(愛知) 121 – 0 倉吉北(鳥取)
・九州学院(熊本) 80 – 0 山形中央(山形)
・光泉(滋賀) 22 – 12 浦和(埼玉)
・石見智翠館(島根) 43 – 7 青森北(青森)
・佐賀工(佐賀) 17 – 13 新潟工(新潟)
・黒沢尻北(岩手) 36 – 3 熊野(和歌山)
・大津緑洋(山口) 18 – 13 遠軽(北北海道)
・國學院栃木(栃木) 55 – 7 鹿児島工(鹿児島)

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