頼もしさが増してきた筑波大の大黒柱、内田啓介(撮影:松本かおり)
学生日本一を決める大学選手権の準決勝第1試合(1月2日 12時15分キックオフ/東京・国立競技場)で、関東大学対抗戦A・4位扱いの筑波大は同2位の早大と激突する。日本代表4キャップのSH内田啓介主将は23日、都内でのトークイベント出演後に決意を示した。
昨年度からジャパン入りし、チームで主将を務める今季も、春から初夏にかけ代表の活動でチームを離れていた。イベント中、古川拓生監督はSH内田主将の歩みをこう分析した。
「春、チームにいなかった分、帰ってきて『自分が、自分が』という思いでいろいろと話していた。それが空回りしている部分があったのですが、ここ2〜3週間、変化してきている。言葉が響くようになりました」
チームは今季の対抗戦序盤、黒星を重ねた。SH内田主将も、自身のプレーに納得できなかった。
「マークが厳しくなっているのは毎年、感じていた。そうなると(他の選手の周辺に)空いているところがあるはずなのに、それ(自分へのプレッシャー)をストレスに感じてしまっていた」
しかし、いまは「(現状を)頭で理解できるようになってきている」と言う。グラウンド内外でのリーダーシップの変化についても、こう胸を張るようになった。
「最初の頃はただ綺麗な言葉を並べてカッコつけるところがあったんですけど、いまは伝えたいことをちゃんと伝えられるようになった。(そうなった理由は)思いが強くなっていること。試合にしても、勝ちたいだけじゃなく、負けたらチームが終わる、と。(選手権では)やっぱりキャプテン、と言われるようなプレーをここ一番のところでしたい」
(文・向風見也)