ラグビーリパブリック

接点への圧力に天理大出身HB…クボタがコカ・コーラウエストを支配

2013.12.21
<トップリーグ 2013−2014 2ndステージ Bグループ 第4節>
クボタ 32 − 5 コカ・コーラウエスト
(2013年12月21日/東京・秩父宮ラグビー場)

疾走するクボタのSO立川と、追うコカ・コーラウエストのSH香月
(撮影:松本かおり)

 クボタが持てる才を活用した。
 勝敗を分ける肉弾戦では、日本国籍を持つ外国人FWが価値あるブローを繰り出す。攻めてはボールを確実に保持し、守っては対するコカ・コーラウエストが求める素早い球出しを上手に阻んだ。特に、新人FLフィナウ・フィリペの存在感たるや。「球際にほとんどいる…」。敗れたHO有田隆平は相手の脇役に唸った。
 点数に絡むは小学校時代からのコンビ、SH井上大介とSO立川理道の同級生2人だ。まずは前半4分、CTBカトニ・オツコロの突進でできた敵陣中盤右大外のスペースへSH井上がロングパス。受け手のSO立川はさらに右へ繋ぎ、FBサム・ノートンナイトの鋭利なラン、CTBセイララ・マプスアの先制トライを呼んだ。さらに3点を追加し迎えた36分には、またも敵陣中盤右からSH井上が相手守備網の背後へキック。眼前のスペースが「狭かった」から下したこの判断で、対面は苦し紛れに弾道をタッチラインの外へ弾く。自軍ボールを得たクボタは、FW陣の圧力とSH井上のパス、SO立川のゴール成功などでさらに点差を広げた。結局、セカンドステージ3勝1敗。向こうは2連敗となる。

(文・向風見也)

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